門司港ビエンナーレで、映画を。
「カメラになった男」を観た。
中平卓馬という60数才の写真家のドキュメンタリー?映画。
誰かも知らず、何かもしらず、、、
「カメラ」を「ガメラ」と読み違えて、、
怪獣ものかと思って行ってみた ものの、、、
写真について、無知。
なにがいいか、分からないが、、
考えるのに いい映画だった。
ある写真家の生き様に感動した。
映画後の監督トークがさらに理解と思考を深めてくれた。
中平卓馬は、60年代に気鋭で過激な写真家として、名を馳せ、
その後すぐに、酒で記憶を失い、言語を失い、
今、記憶を掘り起こしながらも、失い続けながら、
写真を撮り続けている、らしい。
「博士の愛した数式」のように、タバコの箱に記憶を書き留める。
かつて自分が書いた批評を読み、赤線を引き、自分の思想を再認識する。
「自意識を解体しろ」
様々な過激な自分の言葉どおり、誠実に、記憶を消去し、し続け、
変わってしまった世界と闘いつづけている。
ヒゲの先生を思い出した、、、
闘いつづけることから、逃げた自分、、
闘いつづけてる人
自分なりに、何と闘うか、崇高では無いにしても。