ご無沙汰しています、千春です。
離婚して一年。
時々思うのは、「結婚前に太郎くんがゲイだと知っていたら・・・。」ということ。
「たられば」話なんてしても何も生み出さないと頭では分かっていても、
やはり考えてしまうものです。
わたしの母は、看護師をしていました。
その母でも情けないことにHIVへの偏見は強く・・・。
母の姉に至っては、「小夏ちゃんたちがそうだとは言わないけど、エイズの子はエイズだと世間は思うよ。」なんて、
簡単に言えてしまう人です。
離婚するまでにも、ここには書かずにいた諸々のわだかまりもあり、
母たちは「太郎くんの近所中にエイズのことを言って回りたい。」と言います。
太郎くんは発症していませんので現段階ではエイズではありません。
それにもし近所中に言えば、小夏や小雪も、誹謗中傷をうけるでしょう。
母たちの人間性にも疑問を抱かずにはいられません。
だけどHIVってまだまだ世間では、そういうもの・・・なのです。
少なくともわたしの住む田舎町では。
結婚前に太郎くんがゲイだと知っていたら・・・、
わたしは結婚しなかったかもしれません。
だけど小夏や小雪には会えなかった。
でも将来父親の病気のことで小夏たちは苦しむかもしれない。
太郎くんが、ゲイの出会い系サイトにハマっていたころ、
太郎くんは言いました。
「自由にさせてくれ」
「太郎くんの自由」は、たくさんの代償がつきました。
太郎くん自身にも、それを止められなかったわたしにも、
ただわたしたちの子として生まれてきただけの小夏と小雪たちにも。
わたしがわたしの好きで勝手にした結婚のために、母や親戚にも。