親がね。
オカンはハイターやカビキラーを使うと枕元に貞子が立つのか頑なに使わない。
なのに掃除はしない。
風呂掃除は浴槽をスポンジの付いた棒で雑に擦って終わり。
蛇口に水垢が付いてようが壁の目地や床のタイルにカビがあっても掃除しない。
洗濯機も掃除しないし風呂の残り湯を使うのに頑なに洗剤しか使わない。
cmで匂いがしなくなるとかしてるのを見てそんなの無理やなぁとか言ってるのに。
ハイター系を使えばある程度は匂い始めるのが抑えられると言っても体に悪いからと使わない。
このままだと季節ごとに服を変えなくてはいけないかも。
自分が精神的におかしくなって無職でいた時の方がマシだったかも。
オヤジが仕事で家の事してくれないとか言ってるけど、オカンも仕事で忙しいって色々逃げてたからどっちもどっちって思う。
僕にはおかしくなるなら仕事辞めればって言った癖にオカンは調子悪くなるまで辞めなかった。
辞める機会はいくらでもあったのに、辞めたら残された仕事仲間が可哀想だからと自分が倒れるまで辞めなかった。
お祖母ちゃんの具合が悪くなった時に辞めれば良かったのに。
完全な引きこもりになっていればまた事態が変わってたかもって思うけど。
外に出れる引きこもりになってしまったものだから、親が甘えてしまったんだろうな。
田舎だから自分の所の田んぼの畔の草刈りや米を作らなくなった田んぼを草ボーボーにしないためにトラクターで耕したり。
洗濯して干して畳んでと掃除機かけたりなんかしてたまにシチューとかを晩御飯で作ったりチラシ見て特売の物を買いに行ったり、オカンがどっか行きたい所があったら運転手したり。
なんだか引きこもりにしてはよく動いているような気がするのは自惚れか。
でも、お祖母ちゃんの介護がいるからとケアマネさんと会った時は衝撃だった。
オカンと僕とケアマネさんとで初めて顔合わせした時は、引きこもりって聞いてますけどなんでいるんですか?介護の手伝いなんか出来ないのにっていうのがひしひしと伝わってきて心折れそうになった。
一ヶ月もしない内に色々とサポートしたり教えていくので頑張ってお祖母ちゃんを介護していきましょうねってなったのには驚いた。
と同時に引きこもりの闇を垣間見た気がした。
前の職場では出来ない子扱いだったから、これがなにか変わる一石になったのかな、よくわからんけど。
でも、結局上辺が変わっても本質が変わらなければ意味がないわけで。
深い部分には自分は出来ないんだと言うのが刺さって抜けないし、それで逃げてしまう楽さみたいなものを良しとしてしまっているから、いつかは生活が破綻してしまうわけで。
逃げ癖のついたいい歳した大人が何時まで生きれるのか。
ただそれだけがこわい。