今日のブログも今年の1月26日に更新した物の使いまわしです。私は現在、日本語学校で働いています。ただ、現在の流行りとなりつつある予備校とは異なり、従来の形での塾のような形式の学校です。

 

 

本音を言ってしまうと私は従来型の塾は学習塾、英語学校、日本語学校などを含めて、今後数年のうちに多くがなくなってしまうのではないかと思っています。今の日本語教師は他の形で生き延びていくのだとは思いますが。

 

 

よくオックスフォードや野村総研などが、今後10年間でなくなる仕事などの研究結果を発表しています。数年前に発表したものでも10年以内に49%の仕事がなくなると発表しています。もちろん、英語学校や翻訳者などはなくなるという結果です。

 

 

更に言えば、AIなどを中心に研究されている経済学者などは、2030年までに9割の仕事がなくなると言っています。現在の世の中の移り変わりの速さから、私はこちらの方が真実味があるように思っています。

 

 

今、多くの仕事がAIやロボットに取って変わられています。今後、日本語学校も形を変えて生き延びていかなければいけない時期が来る筈です。その時にも、生き延びていけるように会社に何か貢献できればいいなと思います。下が以前に更新したブログです。

 

 

今日は東進ゼミナール(以下、東進)の財務諸表を覗いてみました。今の予備校や資格学校などの多くはそうなのだと思いますが、一般的な塾とは異なる財務の形をしています。下が東進の財務諸表です。

 

 

 

 

まず財務諸表を全体的に見て自己資本比率の若干の低さはありますが、とても安定しているのが分かります。

 

 

 

 

 

上から数字を見ていきますと総資本回転率はとても低いです。そして、ここからは分かりませんが、労働分配率も18.3%ととても低い数字を出しています。一般的な業界では総資本比率は1倍以上の数字が必要であり、労働分配率は50%くらいの数字になります。労働分配率が低過ぎるとそれだけ労働者の労働意欲を落とす原因になりかねません。

 

 

 

 

 

これだけ総資本回転率が低いにも関わらず、ROAやROEなどの収益性は高い数字を出しています。労働分配率の低さから、一人の先生や従業員が稼ぎ出すお金が莫大だとも考えられなくもないですが、他に原因がないか考えてみました。そこで、きっと現在の予備校のあり方に原因があるのだと考えました。現在の予備校では講師をあまり抱えずに、数人の人気講師を雇って多くの教室はサテライト校としてネットを通して講義を見るのが一般的になっています。その為に、1つのクラスに一人先生がいるのが当たり前の一般的な学習塾の労働分配率は50%近いですが、東進はとても低い数字を保つ事が出来ています。

 

 

 

 

 

ただ、予備校で教える内容などはすぐに他の学校の教師に筒抜けになります。その為に、サテライトよりも質問などが出来る学校の方が良いと考える生徒やその保護者もいるのではないかと疑問を抱きました。ただ、実際に授業内容にそこまで大きな差がなかったとしても宣伝力でブランド力を保っているように見られます。授業内容などは実際に授業を受けるまでは違いが分かりませんので、莫大な宣伝費を投じて生徒を集めるのが最も有効だという戦略なのでしょう。それが広告費に起因した変動費の高さから読み取れます。

 

 

 

 

 

また、一番最初に触れましたが自己資本比率の低さ及び総資本回転率の低さから、多額の借入を行いサテライト校の為に、建物や土地、設備に投資をしている事が分かります。きっと、人気教師の講義を流し、後は事務業務をしてくれる従業員がいれば、そこに生徒が集まり自動的に受講料が入ってくるような仕組みが出来ているのでしょう。

 

 

 

 

 

ただ、今の世の中の流れから少しだけ懸念点を上げますと、貸借対照表から分かるように東進はかなり固定資産を抱えています。もし今後、各家でネットを通じて人気講師の講義を受けられるような仕組みが主流になった時に、これまで行った先行投資が無駄になってしまう可能性があります。きっと、その辺りも考えていると思いますので、その辺りも対策済みかもしれませんが。