先日は図書館で行われた円城塔の講演を見てきましたよ!
円城塔はSF・純文学の作家で、「道化師の蝶」「文字渦」などが代表作ですね。
純文学では芥川賞、SFでは青雲賞を受賞するなど割とジャンルに囚われない作家なので、
逆にSFのつもりで書いていなくてもSF賞にノミネートされてしまうなど本人もぼやいていました。
最近ではアニメの脚本なども手掛けており、「ゴジラ・SP」などSF風味の脚本を書いています。
今回は今年出版した「去年、本能寺で」に絡めた創作論などを喋っており、面白かったですよ。
SFの作家は自分の思想や問題意識から書く人が多いのかと想像していましたが、
少なくとも円城塔は非常に商業主義で仕事じゃないと書きたくないというほどらしいです。
また最近では編集者に高圧的な作家などもほとんどいないらしく、
出版界の情勢も近代化しているのだと思いましたね。
SNSなどはあまり使っていないので、講演でも質問に淡々と答えるようなスタイルなのかと想像していましたが、
むしろどんどん喋ってくれるサービス精神旺盛な人でしたよ。
大学で創作講座も受け持っているようで、そこで喋るのが上手くなったのかもしれません笑
質疑応答もあり、伊藤計劃との思い出や創作での悩み事など、幅広く答えていました。
サイン会もあり、無事サイン入手しました!
こちらはデビュー作の「Self-Reference ENGINE」です。
結局一番面白い気がします笑
