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粽は端午の節句のルーツとなるエピソードで、重要な役目を果たしています。

今からおよそ2300年前の中国に、屈原(くつげん)という詩人がおりました。屈原は国王の側近として仕え、その正義感と国を思う強さで人々から大変慕われていましたが、陰謀によって失脚し、国を追われてしまいます。その時の思いをうたった「離騒(りそう)」という長編叙事詩は中国文学の名作となりますが、国の行く末に失望した屈源は、汨羅(べきら)という川に身を投げてしまいました。

その日が5月5日。屈原の死を悲しんだ国民達は、川に沈んだ屈源が魚に食べられてしまわないよう、小船の上から太鼓を叩いて魚をおどしたり、供物を投げ入れて弔いました。

ところが、せっかく川に捧げた供物も、屈原のもとに届く前に悪い龍に盗まれてしまいます。そこで、龍が苦手にしている楝樹(れんじゅ)の葉っぱで餅米を包み、邪気を払う五色の糸で縛ってから川へ流すようにしたところ、無事に屈原 のもとへ届くようになったそうです。

こうして が誕生し、5月5日に粽を作って災いを除ける風習 が端午の節句となりました。また、粽に結んだ赤・青・黄・白・黒の五色の糸は、子供 が無事に育つようにとの魔よけの意味を込め、鯉のぼりの吹流しの に反映されています。

現在 粽に用いられているのは、茅(チガヤ)という木の葉ですが、笹やマコモなどの葉を用いることもあります。