ブーシュカ・ウネウネ物語13 | 輝く君がいるなら

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BL大好きおばちゃんのKーPOP腐ブログです(笑) 自由気ままに推しについて語っています♪ SF9のテヤンが今の私の癒し♡ なので最近はテヤン更新多め☆ P1Hも推してます♡ SUPERJUNIORのドンヘ、BTOBのウングァンも大好き‼ SUPERNOVAは殿堂入り☆

これは、ブーシュカのウネをモチーフにしたお話です☆

実在するウネとは似て異なりますのでご了承下さい!m(_ _ )m


〇ウニョガ=ブーシュカ・ウニョクちゃん

〇ドンヘ=ブーシュカ・ドンヘちゃん♪


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「うん、だいぶ感覚戻って来たんじゃない?」

「そうそう、一時期よりはかなりマシになったよ。」

ソンミンとシウォンが笑顔で褒めてくれる。

だけど…あの魂がピッタリと重なるような一体感にはまだまだ程遠くて、オレは汗を拭いながら苦笑いをする。

「ドンヘ、焦るな! 時間はまだあるから…。」

ウニョクも励ましてくれる。

「うん。 オレ、頑張るから! もう一度、最初からお願いします!!」

立ち止まってはいられない。

オレの気持ちを尊重してくれたウニョクの為にも、出来る限りの事はしなければ。

頭を無にして、ダンスに集中する。

と、そこに…。

「こんにちは~! 差し入れだよ~♪」

部室にリョウクの明るい声が響き渡った。

「今日のメニューは何~??」

ソンミンが笑顔でリョウクに駆け寄る。

「うんっとね、特製スタミナドリンクとベーグルサンドだよ!」

「わ~、美味しそう♪ 料理得意な彼女持って幸せだね、シウォナは☆」

「ミニヒョンだって料理得意じゃないですか! な!? キュヒョナ。」

「ええ。 ミニの腕前もなかなかですよ♪」

皆でわいわいしていたら、オレの横でキボムがぼそっと呟いた。

「俺の腕前もなかなかなんだけどな…。 いや、まだそれなりレベルか☆」

その言葉についつい吹き出してしまう。

「キボムも上手いよ! オレが保証する!!」

「有難う、ドンヘ。」

クスリと笑うオレとキボムをただウニョクは黙って見つめていた。

心がザワザワして不意に視線を逸らすと、ウニョクはオレに背を向けて皆の所に歩き出した。

「よし、じゃ暫く休憩な!」

その言葉を合図に、皆がリョウクの元に集まって来る。

「俺達も行こう!」

キボムに促されてオレも皆の輪に交じる。

だけど、その後何故かウニョクの顔をまともに見る事が出来なかった━━━━。





「お疲れ~!!」

「お疲れさま~☆」

練習が終わって、皆家路へと散って行く。

「ドンヘ、駅まで一緒に帰ろう!」

キボムが笑顔で駆け寄って来る。

「うん…。 じゃあ、お疲れ様でした!」

「お先に失礼します。」

その後ろ姿を見送って、ウニョクは溜め息を漏らす。

『納得したはずなのに…正直きっついな。 しっかりしろ! こんな事じゃ、部長失格だぞ☆』

堪らず机に突っ伏した頭を大きな手がゆっくりと撫でる。

「大丈夫? ウニョク…。」

「シウォナ…。」

顔を上げると、シウォンが心配そうな顔で見つめていた。

「ミニヒョンから聞いたよ。 ドンヘと友達に戻ったんだって?」

「うん…。」

目を伏せて頷くと、不意に抱き寄せられてシウォンの胸に顔を埋める形になる。

「辛かったら我慢しないで泣けばいい。 俺の胸で良ければ貸すから…。」

優しい申し出に甘えそうになったけど…俺はシウォンから離れると首を横に振った。

「ドンヘが前向いて頑張ろうとしてんのに、俺が後ろ向きじゃ駄目だろ? 辛いのはドンヘも一緒なんだから、俺の我儘で困らせたくない。」

「大人になったね、ウニョク…。」

「え…??」

目を細めて優しく俺を見つめて微笑むシウォン。

「前のウニョクだったら、納得出来ないって駄々こねてるはずだよ。」

「……駄々なら散々こねたよ☆ ミニに愚痴りまくって、女々しいって呆れられた。」

「えっ!? そうなの?」

シウォンが目を見開いてオーバーリアクションする。

「だけどさ…。 ミニに言われたんだよ。 気を失ってる間、ドンヘ泣きながら俺の名前呼んでずっと謝ってたって。 そんな事聞かされたら、お前『やっぱり納得出来ません』なんて言えるか!?」

「……言えないね。」

「だろ??」

どちらともなくクスリと笑い合う。

「だからさ、俺はどんなに辛くても待つ事にしたんだ! ドンヘが答え出すまで、諦めずに待つよ。」

「……やっぱり、大人になったよ。 ドンヘがウニョクを変えたんだね。 何か俺、感動して泣きそうだ…。」

「ちょ…シウォナ!! あ☆ お前、リョウク待たしてんじゃねぇの!?」

「あ…そうだった☆ じゃあ、俺帰るから!」

「おう! リョウクに宜しくな☆」

シウォンを見送って、ウニョクは真剣な目をして考え込む。

『それに…親友に戻ってから分かったんだ。 ドンヘを好きで諦めきれないアイツの気持ちが少しだけさ…。』

一つ伸びをして、ウニョクは鞄に手をかける。

「さぁて、俺も帰るか!」

そう言うと、ウニョクは軽い足取りで家路につくのだった。





翌日、ウニョクはキボムを屋上に呼び出した。

「…何か用?」

キボムが聞くとウニョクはキボムを真っ直ぐ見据える。

「もう知ってっかもしんねぇけど…俺、ドンヘと親友に戻ったから。」

「じゃあ、俺にもチャンスはあるって事だ。」

「…そういう事になるかな。 だって、お前もドンヘが好きだろ?」

「随分余裕があるんだな…。 それとも、お人よしなのか?」

「勘違いすんなよ! 俺は諦める気はさらさらないからな☆」

「じゃあ、何が言いたいんだよ。」

キボムがウニョクを睨みつける。

「スタートラインは同じって事だ。」

「……。」

「だから、俺はお前とドンヘを無理に引き離そうとはしないって決めた! これからは正々堂々と勝負すっから☆ じゃ、そういう事で。」

そう言うとウニョクはキボムに背中を向ける。

「待てよ!」

キボムの声にウニョクは振り返る。

「…絶対に負けないからな!」

「俺だって負けるかよ☆ ドンヘは渡さないから、覚悟しとけよ!!」

二人の間を流れる空気が以前のような刺々しい物ではなくなったような気がして、ウニョクは少しだけ微笑みながら屋上を後にするのだった。



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つづく


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ウニョガは頑張って吹っ切りました~!!

ドンヘと付き合う事でウニョガは色んな意味で大人になりました(笑)

キボムの切ない気持ちも、今のウニョガだから理解出来たんだと思います!

さぁ、後はドンヘが頑張るだけだ~♪

ウネの今後を是非見守って下さい!!(。-人-。)


※画像お借りしました☆有難うございます!!