今日のNHKスペシャルは「東日本大震災から一か月」の特集でした。

大槌町の仮設住宅がなかなかできない理由。もちろんそれは「土地」が無いことなのですが、その土地を手配するのは4分の1以下にまで減ってしまった町役場の職員です。仮設を建てる費用は国が負担しますが、百人以上の私有地の使用許可をとることも、整地も、ライフラインを通すのもすべて町がします。お金だけあっても事は進まないのです。

仙台平野の広大な田んぼは52%が水に浸かりました。その土地の復旧の目途はたっていませんが、無傷で残った少し内陸に位置する田んぼも、今年稲作をすると 排水がまた下流域に流れるため復旧が遅れることを危惧し、自粛しているのだそうです。このままだと もうすぐ田植えの時期なのにこれから一年、2年の収入が途絶えることになります。

釜石市の商店街の酒屋さんは 酒を販売できる飲み屋さんがまた復興できるのか、商店街が復興できるプランが明確でないことを心配していました。ほど近くにある船の部品加工場では、船が町で必要になった時にちゃんと部品が調達できるように電気も無い中、機械と部品・工具を手作業で直していました。町の復興のためにどれくらいのことが国で支援してくれて、どれくらいの負担が自分にかかるのか 見当がつかないと不安そうでした。

気仙沼は水上げ・水産物加工・流通に携わる人口は町の半分にも及ぶそうですが、解雇・廃業が相次いでいていつもハローワークは廃業・解雇届けを出す経営者と、仕事を探す人でごった返しているそうです。県内8箇所に加工場を有し社員800名を抱える水産加工会社の社長は、6箇所の工場が被災したなか、社員解雇か 休職扱いとして雇用を維持するかを迫られていました。その後社長は 気仙沼の復興のためには水産業をやめてはならないと覚悟し 雇用維持の道を選びました。しかしそれを維持する体力は一年が限界だろうといっていました。


現在日本全国、世界各国からの義援金が何百億と寄せられていると聞きます。しかし義援金のの大半はまだ行き先が決まっていません。お金があっても、事は進まず、そしてどこにいくらのお金が必要か検証するにも範囲があまりにも広すぎるのです。
一次分配という形で渡すことが決まっているお金は、ほとんどが個人の当面の生活に使われる分に過ぎません。復興のためにはまだまだ人も時間も援助が必要です。
今 被災地には たくさんのプロフェッショナルの人手が必要です。人命に直結する医療のプロは真っ先に派遣されましたが、これからは復興のために全国のあらゆる業種のプロの方のお力が必要だと思いました。公務員でさえ足りない状況です。
もし、ご自分のプロフェッショナルな部分で何ができるかをお考えの方がいらっしゃいましたら、たくさんの情報収集をしていただくことから、これからのご支援を考えていただくようお願いしたいと思います。
日本全国が苦境の中、私たちはいったいどれだけの痛み分けができるんでしょうか。私たちはどれくらい繋がることができるんでしょうか。

私がまだパソコンに向かえる状況でなかった時、youtubeにアップされた「一途 大阪ライブ」の映像です。これをみたとき 元気が出ました。
人のために 人が動いていることを みんなが実感できるなら、苦しくても確実に明日に一歩進める気持ちは 切らさずにいられると思います。