自覚するのは、そう、決まって本人の居ないとき…
「会えない時間」
だったりする。


「今日はありがとう、楽しかったよ」
「私も!!あんなに盛り上がるなんて思わなかった」
「そうだな。じゃあ、気を付けて帰れよ」
「うん、またね」

そんな会話をしたのは、つい数日前。
カレとは気を使うことない、友達。

…だったはずだ。

「あ、来週末休みだ。遊びたいなぁ」

誰か誘ってみようかな?
と、頭に浮かぶのは、大好きな親友よりも先にカレの顔。

ついでに、この間はこんな話したなぁ…とか、忙しいのかなぁ…とか、何してるかなぁ…とか、考えていたり。

……恋する乙女か、お前は!!

「…そんなんじゃ、ないんだよ」

と、呟いてみるが、なんだかモヤモヤする。

会っている時は、その時が楽しくて、空間が楽しくて。
そんなこと、これっぽっちも考えない。

だけど、離れて、合わない時間を重ねれば重ねるほど、想いが育つのを感じる。

そうしたい…訳ではない。
気付いたら、芽生えていた。

会えない時間が、土となり、栄養となり。
芽はゆっくり、確実に伸びていく。

止まらなくなる、気持ち。

陽気なようでいて、なんだか切なくて。

想いの溶けた涙は、水となり、芽へと落ちる。

それは、育てるための涙か、枯らすための涙なのか。

今の私にはわからない。

ただ、ただ、想いを募らせるばかり。