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馬場俊英 - 明日に咲く花



ピグライフで鬼クエクリアして赤ずきんセットをゲットしました。ヤター!

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ああ、私これから悪い狼に食べられてしまうのね…的な淫靡な妄想とは無縁のかわいらしいデザインですけど、ロン毛(?)の人とか三つ編みにしてる人の毛が収納されてしまうのはちょっとかわいそうかな。
なぜか赤ずきんちゃんって三つ編みのイメージがあります。

赤ずきんといえば、空自救難団のUH-60とU-125Aの如く、必ずセットで語られるのが狼と猟師。

童話の内容を分解してみれば、

 赤ずきんちゃん…良心
 おばあさん,パンとワイン…財産
 オオカミ…悪
 猟師…正義,道徳

のメタファーであり、「無垢な良心の財産を狙う悪者が、正義の味方に救われ、悪者のオオカミは制裁を受け殺されてしまう」というお話と思うのですが、これはあくまで役回りの話。
この童話をもってしてオオカミが悪い生き物だと子供心に刷り込まれてしまうのは、動物好き(狼フェチ)としてとても悲しいことです。

…というのが赤ずきんちゃんの内容なわけですけど、観方を変えれば、オオカミの世界観で言えば猟師は不正義の代行者であり、この物語の結末も悲惨なものであると言えます。

オオカミと少女という魅力的なキャラクター性を備えたこの物語は、世の中に数多くのオマージュ作品を生み出す源にもなっているわけですが、僕が手当たり次第に観た感じでは、どれもオオカミが悪者で、赤ずきんちゃんのキャラクターデザインやシナリオの展開に凝ったものばっかり。はっきり言って「つまらん」のばっかりでした。
やっぱり牧畜が農耕の中心だった西洋人にとっては、家畜を襲うオオカミは問答無用で悪者のようです。悲しいです。

そんな中、日本の映画『人狼 JIN-ROH』はかなり見ごたえのある作品です。
原作・脚本はあの押井守。童話・赤ずきんの世界観を現代社会に再構築し、さらに童話の根幹である『正義による制裁と救い』の部分に関して鋭く切り込み、押井流の大胆な解釈を提示し、視聴者に“正義とはなんぞや?”と強く訴えかけます。
個人的には、童話『赤ずきんちゃん』に秘められた、残酷さと妖艶さみたいなものもしっかり描かれているのにもグッときました。
『劇場版パトレイバー2』や『攻殻機動隊』等、ハードな社会派作品でありながら、同時に至極人間的でウェットな話を描けるのが、押井さんの魅力的なところですね。
Production.I.Gによる映像も見事で、作画厨も大満足の出来。なかなかここまで見事な芝居を観られるアニメ映画もないです。

人狼 JIN-ROH 予告編


アリゾナの老人、ある日森で悪い狼に出会う(字幕版)

すごい数の日本アニメを批評し、その鋭さと懐の広さから日本でも(一部で)有名な“アリゾナの老人(Grumpy Jiisan)”の動画。
やるな、じじぃ!って感じ。

関係ないけど、最近日本の山野に狼を復活させよう!という動きがあるらしい。
ニホンオオカミがいなくなったせいで農作物への被害が増えたというのは定説みたいなもんだし、これは応援したい。


久しぶりにBlog書いたけど要領得ない…(´;ω;`)