昨日は雨の予報だったのに

朝の太陽は白く輝き

その光の矢は遠く大地に広がり

神々しかった

 

少しふんわりとした空気に

少しのワクワク感と

少しの緊張を載せて

 

ファイルを片手に市役所に向かった

 

離婚届を提出する

 

それが受理されるまでは

100パーセントではないのだ

遂行するまでは0パーセント

確実に実行して始めて100パーセントになる。

 

駐車場から延びる長い廊下を

カツカツとハイヒールの音を響かせ闊歩する

 

受付窓口で待合番号札をもらう

 

5608番の表示が掲示板に映し出され、電子音声で読み上げれる

 

一枚の緑色の印刷物に黒ボールペンで書かれた二つの筆跡

 

これが最後の共同作業なんだ

 

4年の間に

相手の字は少し変わっていた

 

私の字も少し前より筆跡が柔らかくなったかもしれない

 

観念に縛られてがんじがらめだった自分から

神を知り、

こころをゆるませ

自然の流れに身を任せられる自分になっていた

 

こんな苦しいことに出会わなければ

こんな自分に出会うことがなかった

 

そして、どんな時も神と自分自身を信じる心を与えられた

 

相手の人は自分の人生に何を残していってのだろう…

 

そんな思いが駆け巡っているうちに

 

みどり色の印刷物は窓口の係の人が念入りにチェックして受理された。

 

一つのステージが終わった

 

これから私の前には新たなステージがある

 

それは自分自身が開拓していく

 

私は自分から働きかけていく存在になる

どこへ行っても。

自分からその場を変えていく

どこへ行っても。

 

自分から光り輝いて照らしていくのだ。

 

光は闇にを照らす

闇には光を消すことはできない

 

どこへ行っても…

 

市役所を出ると

雲がきれて眩しい太陽が光り輝いていた。

 

終わりと始まりは同じなんだな…

青い空に、そんな言葉が思い浮かんだ。