ルーチンから抜けるとき
同じ人生パターンの連続から
徐々に抜けるような感覚がある
大学の窓から外を眺める
30年前学んだ大学に
思いもかけず戻ってきて
仕事をしている
夫と別れて実家に戻ること
いずれ教育の場所に戻ること
そのことを心の奥底では薄々知っていた
そうならないようにと
恐れて生活していた
しかし現実にそうなった。
怖いと思っていたことは、
実はなんでもないことで
むしろ喜ばしいことだった
奇跡のようなことは
私の人生では常に起こっている
大学の仕事は
視覚障害の人がアートを楽しむこと
障害のある人ない人等しくアートを楽しむための
プロジェクトにかかる仕事だった。
視覚障害がどのようなものかを
味わった人間であるからこそ
理解できること、慮ることができる
事務作業の中にも活かせることがいっぱいだった
また、この仕事に心より力を注ぐことができる
焦らず
着々と歩みを進めることができる
「恐れ」が無いのだ。
神の用意された場所で
歩ませて「いただく」。
偶然ではなく奇跡ではなく
定められた場所に配置され働くようにと「された」のだ。
ずっと、ずっと、こころの奥底の
「願いの通りに」生かされている。
そう、解った。