この間まで、とても寒くて

心ろもカラダも縮こまってしまっていたのに

 

3月の中旬、すでにサクラの咲く頃の陽気

だんだん心も軽やかに動きやすくなっている

 

3月20日であの日から3年が経つ。

 

決定的な事が起きて

その言葉を言わないでと大きく叫んだけれど

夫はその言葉をわざわざ大きな声で言った。

 

それから20日後、私はスーツケース一つで家を出た。

 

ガチガチと奥歯がなるほど

怖くてたまらなかった

 

カラダを覆っているすべてのものを突然剥がされて

野に放り出されたように

 

この世に自分の居場所がなく

これから先どこにいったらいいのかわからなかった。

 

あれから3年。

 

世をさすらった。

様々な体験をした。

 

一人キッチンで泣いた

 

車に乗って一人になり、安心した途端に涙が出た

 

運転しながら美しい空を見ると感動して泣いて

 

職場での嬉しい一言を思い出すとワッと涙が溢れた

 

1年、2年と経つうちに悲しみの涙から感謝の涙になった。

 

今はもう泣いていない。

 

ほとんど状況は変わらないけれど

自分で自分に安心して寛げるようになった

 

一人でいる時間が恐怖でなく

癒やしのための時間になった

じっくり時間を味わう

誰にも気を使うことなく

急かされることなく

しなければならないこともない。

 

全て自分で決めればいい

 

そんな人生初めてだった

人として当たり前のニュートラルな生き方を練習中だ。

 

お陰さまで、新しい生き方を頂いた。