ニライカナイ神話 5章の1。 20210928
身分を弁えない、
職分を盾に法を振りかざす、『浜のをのこ』が一人浜におり、
ニライカナイの海神が浜へ流りついたおり、
そニライカナイ海神を浜から引き上げさせようと試みた、
海から現れた人姿を見たその『浜のをのこ』、そ海神の化身とも気づかず、
そ海神に浜からの立ち退きを命じる。
そ海神、
即座にその浜のをのこの愚かしさをみてとるも、愉快に躱しておったが、
いついつまでも己に関与権限もない法を振りかざすその『浜のをのこ』の態度に、いい加減いや気をもよおし『浜のをのこ』に、活入れをす。
心の中では「身の程を知らない愚か者が!」と思ひながらも、
口と顔では人の言葉で説教をし『海神の浜での寛ぎの場』からその『浜のをのこ』を遠ざける。
「たしかや、琉球の沖井縄の地には、誇り高き賢い寛容な民族が暮らしておる、と聴いたが。。」
その海神、訝しく思いながらも、
『海の果てにての約束ニライカナイ』を果たすため、浜から上陸し遂げた。
::
つづく。
2021.9.28