いきなり猫三匹と暮らす -502ページ目

いきなり猫三匹と暮らす

突如襲来した怪生物と犬好きのハートフルコメディ

いきなり猫三匹と暮らす


夜、眠るとき必ずシャムのことを思い出す。
いつも一緒だったから。

優しいシャムは、いつも控えめで
自分が甘えたいときでも
他の猫に譲っていた。

だからわたしはけっこう長い時間をかけて
甘えてもいいんだよと言い聞かせ続けて
ようやくベッドでだけは身を寄せて甘えるようになった。

夜、ベッドにはいるといつもシャムがやって来た。
必ず守るべき掟のように、
太陽が東から昇るがごとき世の理であるかのように
シャムはわたしの腕にすっぽりおさまって眠りについた。

もうシャムはいない。
トラ猫トラニャは布団に入ってきたりこなかったり。
来たときもまだ少し緊張がとけない。

だから、眠りにつこうとするとき
いつもシャムのことを思い出す。