いきなり猫三匹と暮らす -498ページ目

いきなり猫三匹と暮らす

突如襲来した怪生物と犬好きのハートフルコメディ

いきなり猫三匹と暮らす

夜はいつもシャムを抱いて寝ていた。
あまえん坊のトラ猫トラニャはうらやましそうで
ときどきシャムが居ない隙に布団に入って来ては、
シャムの気配がすると慌てて逃げ出した。

昨年末シャムが死んで、トラニャだけになった。
それなのに、トラニャはめったに来ない。

来たくないなら来なくてもいいのだが、
明らかに来たそうなのに来ない。

肩口に来てふにゃあと鳴くから
布団を持ち上げて入れてやろうとするが、
グズグズしてなかなか入らない。
入ってもすぐ出たりする。

ドドドドドッと奥の部屋まで走っていき、
また全力疾走で戻ってきたりする。

小さく鳴きながらベッドに飛び乗ったり
すぐまた飛び降りたり、
騒々しくてたまらない。

小さな頭の中で何かが葛藤している。

--甘えたいニャ、甘えたいニャ!
--けどトラニャが甘えたらシャムが帰ってこれないニャ!!

まさかそんな風に考えてはいまい。
それはトラニャのキャラじゃない。

--甘えたいニャ、甘えたいニャ!
--でもでも何かが違うニャ~何だかわかんないニャ~~!!!

そんな感じかもしれない。