相変わらずあんまりフトンに入ってこないトラ猫トラニャ。
いっしょに寝たいようではあるのだ。
夜更かししていると、フニャフニャベッドの上で鳴いて
わたしを呼ぶ。
それなのに、いざわたしがベッドに入ってトラニャを呼ぶと
ふとんに入ってこない。
シャムはもういないのに--
いや、いるのかもしれない、とふと思った。
わたしがシャムをいちばん思い出すのはベッドの中だ。
いつもいっしょだったから、
どうしても思い出してしまうのだ。
それでトラニャは入って来れないのだろうか。
わたしの心にシャムを感じるのだろうか。
トラニャがわたしの横で安心して眠れるのは、
わたしの中のシャムの記憶が薄れてからなのかもしれない。