トラ猫トラニャは、自分の要求を
あくまで主張することしかできなかった。
思い通りにならないと走り去った。
--トーロは意地悪ニャ!
--ばかばかばか~~
なんだかそんな感じ。
もしくは部屋の隅に行っていじけた。
それが、今年になってこちらの事情に配慮するようになった。
長い間ひざに乗せていて足が痛くなったりしたとき、
膝から下ろしても怒らなくなった。
ちょっと不満はあるようだけれど、
--ずっと乗せてもらってたから仕方ないニャ
と思わせるような行動を取るようになったのだ。
膝から下ろすと走り去っていたのが
なだめて引き留めると
側で丸くなったりするようになった。
黒猫クロのときほど劇的ではなかったけれど
地味に精神的な成長を感じさせてくれた。
もう少し見ていたかったな。
