いきなり猫三匹と暮らす -419ページ目

いきなり猫三匹と暮らす

突如襲来した怪生物と犬好きのハートフルコメディ

いきなり猫三匹と暮らす

一瞬の油断、というには時間が長すぎた。
気が緩んでいたと言うべきだろう。

洗濯のためにベランダへのサッシを
開けていたとき、トラ猫トラニャが外に出た。

ふだんはトラニャが出ないように、ネットで
バリケードをしてからサッシを開けるのだが、
このときはつい面倒でさぼったのだ。

デブ猫トラニャも猫は猫。
そして、以外に敏捷である。
あっと思うまもなく、トトトとわたしの横を
通り過ぎてベランダに出た。

うちは1階なので、落ちる心配はないが
そのまま外に出られる。

叫びたい気持ちを抑えて、
ゆっくりとベランダに出た。

トラニャは柵の間から外の様子をうかがっている。

トラニャ、トラニャ、おいで!
と猫なで声で呼んでみる。

すると、トラニャは振り返り
二、三歩近づいてゴロンと転がった。

良い子だね~~、と抱き上げて
部屋に入ることができたのだった。