不意にシャムの姿が視界の隅に映ることがある。
シャムはもう死んでしまったのに。
別に変わった様子ではなく、
ただ歩いているようなことが多い。
特にシャムのことを考えていたときに
見えるわけではなく、
ただぼんやりとしているときにそれは起こる。
シャムの姿が見えてうれしくても良いはずだけれど
まだ何かつらい。
エイズで高齢だったから、
仕方ないと最初は思ったけれど、
後から色々考えると、
口内炎で体力が落ちたのがそもそもの原因じゃないか、
そう思えてきて、
対応が遅れたことが悔やまれる。
もっと早く気づいていたら--
もっと早く手術の決断をしていたら--
考えても仕方ないなんて
分かりきったことだけれど、
どうしても考えてしまう。