母親から、シャムに愚痴を聞いてもらっていたという
話を聞いた。
父親が自分勝手だとかなんとか
わたしに言ってもうるさがられそうな
愚痴をシャムにむかってこぼしていたのだと。
シャムは、うんうんと相づちをうちながら
嫌な顔ひとつせずに聞いてくれたそうだ。
まさか相づちなんて?
これは最初母親がやらせたんだと。
頭を押さえて、こんなふうにうなづいてくれと
頼んだら、それからやってくれるようになった、
そういうわけだ。
シャムは相づちを打ちながら聞いて、
最後に顔にスリスリして
慰めてくれたのだそうだ。
シャムに愚痴の内容が分かるはずはない。
だが、母親の気持ちはわかったのだ。
なんてシャムらしいエピソードだろう。
ほんとうに優しいやつだった。