トラ猫トラニャの夢を見た。
トラニャを連れてお寺に行った。
宿坊でもあろうか、お寺の和室に着くと
トラニャは勝手に飛び出していなくなった。
さほど心配もせずに外に出てトラニャを探した。
けっこう時間が経った気がする。
日はまだ高い。あたりは明るい。
トラニャは墓石の影からひょっこり顔を出した。
毛波が乱れて傷もあるようで、
はるかな道のりを超えてたどり着いたかのようだ。
なぜだかトラニャは少し得意げな顔で
わたしに向かって責めるような声で鳴いた。
オマエが勝手にいなくなったんだろうが!
いつも通りトラニャはワガママで、
自分のせいだなんて全く思っていない。
ああ、そうだ。お前が正しい。
一緒にいない時間があるのは、いつだってわたしが悪い。
