いきなり猫三匹と暮らす -281ページ目

いきなり猫三匹と暮らす

突如襲来した怪生物と犬好きのハートフルコメディ

いきなり猫三匹と暮らす

トラ猫トラニャは不思議な行動をする。

椅子に座るわたしの周りを
ホニャホニャ言いながら回るのは、
この季節だと膝に乗りたいからである。

膝に乗りたいのに、膝掛けをしていないと
不満なのである。

まだちょっと暑いが仕方がない。
膝掛けをして、ポンと膝をたたいて
トラニャを呼ぶ。

---おいで!

こういう時、なぜだかトラニャは動揺する。

乗りたい気持ちが強くて、
膝に手を掛けて要求したときは
さっと乗ってくるのだが、
こっちが早めに膝掛けをしたときは、
なんだか動揺のそぶりを見せるのだ。

目をきょときょとさせて、
頭が左右に振れる。

  な、なぜ分かったのニャ?
  おひざに乗りたいことが、
  なぜ分かったのニャ???

なんだかそんな感じなのである。

動揺したトラニャは、トトトトと
奥の部屋のほうに走っていって、
でもすぐにくるりと引き返してきて
最初と反対の方向からひざに乗ってくる。

--それでごまかせたつもりなのか?

猫の浅知恵でお笑いぐさだけれど、
それ以上にごまかそうとすることが
そもそもナゾである。