トラ猫トラニャはベッドで寛げない。
わたしにくっついてゴロゴロ
ノドを鳴らすけれど、
なぜだか部屋の入り口を気にする。
もう誰も入ってこないのに。
膝の上では傍若無人だ。
アクビをし、伸びをし、
何時間でもまったりしている。
この違いはなんだ?
膝の上は戦い取った縄張りの
つもりなのかもしれない。
膝に乗るライバルはクロだった。
クロはトラニャほど膝上に居座らなかったが、
それでもトラニャは自分が乗りたいときは、
膝をたたいてクロを追い出そうとした。
そんな時、クロは大人の対応で譲っていた。
それをトラニャは勘違いして
自分が勝った気でいたかもしれない。
ベッドでは、シャムとクロが
わたしの側の居場所を争っていて
トラニャが介入する余地は
全くなかった。
その違いが今でも影響しているのか?
猫にとっては戦い取らないと
自分のものという気がしないということか。