昔から宇宙や星の話は好きで、
高校大学と天文部に所属していた。
皆既日食はぜひ見たいと思っているのだが、
金環日食についてはあまりそそられなかった。
たぶん原因のひとつは、なんだか
マスコミが感動をあおっているような
感じがすることだったかもしれない。
「宇宙の神秘」的な表現をよく耳にしたが、
日食は太陽が地球の影に入るだけの話で、
地球上のどこかで毎年起こっている。
完全に予測可能なありきたりの現象だ。
皆既日食を見てみたいと思うのは、
ダイアモンドリング現象がとても美しいと
聞いているからだ。
神秘でなくても美しいものは見たい。
金環日食はそういう魅力がない。
正直、黒字に白い輪を描いた画像を見てるのと
大して変わらないんじゃないか?
それは言いすぎだとしても、
TVでじゅうぶんという感じもする。
たとえば猫をTVを通してだけ知っているのと
実際に猫と接するのとでは大きな違いがある。
手ざわり、におい、猫のリアクション等、
TVでは絶対に分からないことがある。
だが、太陽は1億5千万キロの彼方にある。
しかも、肉眼で見れない。
というか、見てはいけないことになってる。
日食グラスや投影板を使った観察は、
なんだか間接体験っぽい。
ワザワザ見なくてもいいか---
怠け者なので、いまいち意欲が
わかなかったのだ。
だが、結果的には見ることにして
良かったと思う。
(つづく)