日付が変わる少し前に帰宅できた。
入るなり、トラ猫トラニャの鳴き声。
ヒャウー、ヒャウーと悲しげにワタシを呼ぶ。
ごめんよ、トラニャ。
長く留守にして悪かったね。
(でも一日中いなかったのは土曜日だけだぞ)
トラニャは、足にまつわりついて体をこすりつけ、
手を洗おうと洗面所に向かうわたしについてまわる。
手だけは洗わせておくれ。
おまえに雑菌が付くといけないから。
すぐになでてもらえないトラニャは不満だ。
腰を下ろしてトラニャをなで回す。
すると、とつぜんトラニャはすね始めた。
放っておかれたことがうらめしいようだ。
背中を向けて距離を取る。
わたしが近づいてなでると、
またちょっと離れようとする。
しばらくトラニャをおいかけてなで回したけれど、
寝るまでご機嫌はなおらなかった。
寝床でも普段のように近寄ってこない。
まぁ、仕方ないか。
明日には期限もなおるだろう。
そう思って疲れ果てた目を閉じた。
