いきなり猫三匹と暮らす -104ページ目

いきなり猫三匹と暮らす

突如襲来した怪生物と犬好きのハートフルコメディ

 

日付が変わる少し前に帰宅できた。

入るなり、トラ猫トラニャの鳴き声。

ヒャウー、ヒャウーと悲しげにワタシを呼ぶ。

 

ごめんよ、トラニャ。

長く留守にして悪かったね。

(でも一日中いなかったのは土曜日だけだぞ)

 

トラニャは、足にまつわりついて体をこすりつけ、

手を洗おうと洗面所に向かうわたしについてまわる。

手だけは洗わせておくれ。

おまえに雑菌が付くといけないから。

 

すぐになでてもらえないトラニャは不満だ。

腰を下ろしてトラニャをなで回す。

 

すると、とつぜんトラニャはすね始めた。

放っておかれたことがうらめしいようだ。

 

背中を向けて距離を取る。

わたしが近づいてなでると、

またちょっと離れようとする。

 

しばらくトラニャをおいかけてなで回したけれど、

寝るまでご機嫌はなおらなかった。

寝床でも普段のように近寄ってこない。

 

まぁ、仕方ないか。

明日には期限もなおるだろう。

そう思って疲れ果てた目を閉じた。