自分史で書いてきた様に、我が家ではピアノ教室をしていた。叔母が結婚するまでは自分が、それ以降は違う先生が教えに来ていた。誘われた訳では無いが必然的に兄も私も小さい頃から少々ピアノを習っていた。兄は直ぐに辞めたか、勉強の方へ向いたか、私はいつまでも辞めれなかった。だからと言って上手くなる訳でも無かった。練習しないので上手に弾ける訳がない。この時期は水泳以外興味が無かった。
周りの目はピアノ教室をやっている=ピアノが上手いと思う。厄介だと感じていた。
私も最初は練習もしたし、弾ければ楽しかったが、やる気をなくしたのは、小学生になり練習を始めた従姉妹の才能だ。才能を認めてない訳ではない。それは人それぞれだから。ただ休みになると何時間と無く、私よりも遥かに難しい、曲を弾きに来ては、素晴らしい演奏を披露して帰って行った事に関して、見せびらかされる感が強かった。
自分史で書いていたが、祖母がいたから、従姉妹は小学生に入るまでは実家の1階に住んでいたが、小学生からは近くのアパートを借りて、祖母と叔母とで住み始めていた。だから、ピアノを弾きに我が家に通ってくる訳だ。私はこの行為が今後の学生生活において、嘘扱いされ、集中的にいじめを受ける事になる。

中学時代の事だ、合唱コンクールが毎年おこなわれた。合唱には、ピアノの伴奏者がいる。周りのピアノ教室をやっている=ピアノが弾ける。しかも休日にはかなり高度な曲が流れている。誰が弾いているなんて確認無しに、私が伴奏者に選ばれた事がある。私は出来ないと否定したが、聞いてくれるはずもなく、とりあえず練習するも、全く弾けないまま当日を迎え、クラスだけでは無く、学年全員に、伴奏者がピアノを弾く事が出来ない辱めを受け、嘘つき!と言われ始めるのだ。
第2次ベビーブーム世代のため、36人、8クラスもあり、かなりの人数だ。弾けないのに、良く舞台に立てたなーと、今となっては、私も相当バカだったと思う。