天理楽器さんで行われているクラシックギターフェアの一環としてのものです。
1部が13時半から2部が15時半から30分程の文字通りのミニコンサートでした。
予約の段階では1部か2部のどちらかしか受け付けて無くて1部の方を予約しておきました。
当日受付の段階で2部の方も少しゆとりがあり受付てもらえました。
15分前から開場という事で余裕を持って並び、亜美さんが座る椅子の向かってやや右の前列をゲット。
演者と近過ぎるくらい近い位置で演奏する右手、左手が物凄くよく見え、ギター公演でこれ以上の良い場所は無いのではないかと思える程です
クラシックギターフェアという事で亜美さんの後ろにズラーッとギターが並べられています。
司会の方がギターフェアの挨拶と説明があり
ロッコーマンの方がギターの説明に来ていますと紹介がありました。
数万円のギターと25万円のギターの音色の聴き比べで亜美さんが愛のロマンスを数小節ずつ弾いてくれました。
さてどちらが高い方のギターでしょうとクイズです。
低音の響きと全体の音の鳴りの良さで後者であろうと思うと、その通りでした。
前者に手を挙げた人が少し恥ずかしいのではと思い直したのか2部では皆さんの胸に答えを秘めて正解をお聞き下さい、という風に変更されていました
その25万円のギターで一曲目はアルハンブラの思い出♫
本当に近くて右手の指の動きも左手の運指も良く見えます。
時々お顔も拝見しましたが、近過ぎて恥ずかしいと思うのは意識し過ぎでしょうか💧
トレモロのi m aの指の動き、爪で弾く弦へのかかり具合速速いです。
亜美さんのこのギターへの感想は、まだ使われていない若い楽器なのでもっと弾き込む程に良い響きに成っていくと思います、という事でした。
次のギターは横尾なんとかさんという女性の方のものでネックの長さが2センチ短い630ミリのものという事です。
このギターを使ってタンゴアンスカイを演奏されました。
超絶技巧の曲をいつもながら見事に演奏されました。
テンポは他のギタリストさんより、やや速めかなと思います。
亜美さんのこのギターへの感想は、ネックが短めなので、手の小さい女性の方などには使いやすいかなと思います。私は手が大きいので、少し狭く感じる。という事でした。
次のギターはスペインのギターで定価50万円のもので、スカルラッティのソナタ。
この曲も最近は亜美さんのコンサートでよく聴く曲で感想は割愛します。
このギターへの感想は、高音が良く鳴る。このギターもまだ若くて弾き込んで育っていくと思うという事でした。
松のギターは総じて弾き込まないと鳴るように成らないと云うのは、まぁ杉に比べてその通りなんだなという感じです。
次のギターはマダガスカルという楽器でダブルトップ。
70万円
ダブルトップはギターの音量を上げる為
薄い表面板を2枚重ねて、間に蜂の巣状の素材を挟んだもの。
表面板は薄い程よく響くが、薄過ぎるとヒビ、割れてしまうのでこういう処理をする訳です。
クラシックギターは他の弦楽器に比べてどうしても音量が小さいという問題があるのを改良してより大音量を得る為のものです。
表面板の裏の力木をワッフル構造にするのも同じく音量を大きくする工夫です。
このギターでの演奏はバリオスの蜜蜂🐝
蜜蜂の飛んでる様子を表現した面白い局です。
このギターの感想は、やはり音量が大きいギターは演奏するに当たって表現の幅が出来て良い。
自身のギターはシングルトップだがよく鳴る良いギターで、どちらにしても音量が有ると言うのはプロが演奏するには大事な要素であるという事なんでしょう。
最後は亜美さん自身のギターでギター工房SHOJIさんの庄司さんの300本目の作品で150万円のモデルで最近よくコンサートでも使用されています。
このギターでの演奏はメデューサ
もう何度も聴いていますが、後半のラスゲアードとタンボーラを駆使したカッコいい曲です。
亜美さん得意な超絶技巧の曲でもあります。
そしてアンコール的に本当に最後は蜂すずめ🐝
CD購入してサインして頂きました。
最近は顔をを覚えて頂き大変嬉しカルカルでした。
時間を潰して2部にも参加しました。
進行は同じで、三曲目にポップスもお届けしたいと言う事で久石譲さんのサマー、四曲目はディアロボスのエチュード12番に変更されていました。
2019年9月22日
天理楽器イオンモールKYOTO店
猪居亜美ミニコンサート
1部
アルハンブラの思い出 フランシスコ・タレガ
タンゴ・アン・スカイ ローラン・ディアンス
ソナタK53 ドメニコ・スカルラッティ
蜜蜂 A・バリオス
メデューサ トーマス・フェロー
蜂すずめ J・サグレラス
2部
アルハンブラの思い出 フランシスコ・タレガ
タンゴ・アン・スカイ ローラン・ディアンス
久石譲 サマー
エチュード12番 H・ヴィラロボス
メデューサ トーマス・フェロー
蜂すずめ J・サグレラス