寒くなってくるとソラニンをおもいだす
バイトに向かう、朝の線路沿いの道で口ずさむ
付き合っていた頃、2人が好きな漫画だった
映画も好きだった、2回くらい2人で観たと思う

種田が芽衣子に告白するシーンが特に好きで
河原で手を繋いで、あやふやな言い方の告白がなんかいいと思ってた


多摩川のボートに乗ってるシーンを真似するように、上野公園に行くと必ずボートに乗った
初めて乗った日は、Aはボートの向かい側に座る私の写真をとって、「芽衣子さんだ」て言ったっけ


私たちの時間は、種田と芽衣子のようだった
昔を思い出せばきらきらしてて
ゆるくだらっとした幸せがずっと続いて
なんとなく、だんだんわるい方向に分かりづらく進んでいた


だらっとした幸せは、あまりよくない
幸せの種類があることを知った

私たちは知っているようで知らなかった
映画の中の芽衣子みたいに
ソラニンは別れのうただったのに


もうさよならなんだね
それもいいのかな
どこかで生きててね
私も頑張る
さよなら