チクワです(・∀・)



昨日の続きですパンダ


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5時25分。


料金所の箱に、おじさんがセットされた。




よーし。





そろそろゲートが開くぞ!!





…にしても、





バイクの一台も来ないな真顔何故だ。





え、こんなに晴れてるのに?


バイカーさんどこ行った?




…考えてみれば、


ここまでの道のりでも西湘バイパスで大男が運転する14Rに抜かれただけであとはバイクを見てないな…




なに?

今朝のターンパイクはチクワの貸切なの?デレデレ




料金所のおじさん

「おはようございまーす。お待たせしましたー」



おっとゲートが開くみたいだぜ。


とりあえず料金を払いに行こう。




「あ♪」




この電光掲示板の青い人。

ファミコンのキャラみたいで可愛い♪♪




ん?




霧……??(・∀・)







まぁ確かに奥の空はグレーだけど…

このくらいなら行けるっしょ




そうして私が料金を払っている間も、

車が一台入って行っただけで

バイクは来ない真顔何故なんだ




………ま、道は空いているに限る。



貸切なら都合が良いではないか。




行こうニンニン!!

貸切ターンパイク550ペリカへ!!

小五郎ちゃん真似させてもらったよ(ΦωΦ)



こうして意気揚々とスタート。


ぐんぐん登っていく。


登っていく。




うん、確かに曇ってきたな。


おっ、霧も出てきたぞ。


まぁこの程度の霧ならどうってこたぁない。





(そうだ!いつもの直線で写真を撮ろう♪)





この時、この先に待ち受ける自然の脅威をチクワは知る由もなかった。






本当に貸切状態だった。


バイクも車も一台もすれ違わなかった。


さすがに少し、不安になってきた。




そうして、

大観山まであと少し、というところまで来たら、

風が急に変わった。



どんっと殴る様な強風が、

上下左右から吹いてくる。


パラパラ雨まで降ってきた。


霧は一層濃くなり、

50センチくらい先しか見えない。




(これはヤバい。マジで道が見えない)




センターラインだけを頼りに、

40キロの徐行で慎重に進む。



(この先はカーブなのか?ストレートなのか?)


(坂を登った先が断崖絶壁だったらどうしよう)



過酷な環境は、人の心を弱くする。


有り得ない想像が頭を駆け巡り、

えも言われぬ孤独感がチクワを襲う。


その間も、濃い霧と猛烈な強風は容赦がない。




5時43分。


それでもなんとか

半べそかきかき大観山まで来られた。




誰もいねーけど。




私が駐車場に入ろうとした時、

入れ違いで一台のバイクが濃霧の中へ消えていった。


(どうかご無事で)オマエもな




とりあえず、いつものショットはブロガー魂燃やして撮ったけど、撮り終わったら走ってニンニンの元へ戻る。




写真では1ミリも伝わらないが、




台風並みの強風で、こうして停めてあるニンニンがぐらぐらと左右に揺れるているのだ。今、まさに。




風に巻かれた霧が、目の前を縦横無尽に行き交う。


(どうするチクワ。このままここに居たらニンニンが風に倒されるかもしれない)


ニンニンは更に大きくぐらぐらと揺れる。


私自身も立っているのがやっとだ。




守るべきはニンニン。


私はニンニンの風上(左手)に立ち、

グリップとタンデムバーを持って腰を落とし、体重をかけた。


ニンニンの揺れは、それで少しだけ緩和出来た。




さてどうする。


下手に走り出したらこの強風で転倒するかしれない。

ならばこのままここで風が止むのを待とうか。


…でも、風がいつ止むか分からない。


もっと強くなるかもしれない。


それならいっそ、一気に下山してしまった方が、

標高が下がれば下がるほどこの霧と強風も弱まるだろうし…





風が止む一瞬のタイミングを見計らって、

少しずつニンニンを出しやすい方向に動かす。


跨ったら、また風の止むタイミングを見てスタンドを払い、ヨロヨロと一人ぼっちの大観山を後にした。



この時はまだ、熱海峠まで行って、

伊豆スカを走って冷川を目指すつもりだった。


何故なら、


それしか下山するルートを知らないから真顔






何度も走った熱海峠までの道は、

真っ白な霧と横殴りの強風で私の知らない道になっていた。


怖くて何度も止まりたい衝動に駆られたけど、

止まればニンニンが風に倒される可能性がある。



40〜45キロの徐行で、

センターライン寄りをゆるゆると走る。


もっと速度を出したいけど、

酷い霧で相変わらず50センチ先しか見えないの



(このカーブの先が断崖絶壁だったらどうしよう)



と、突然目の前に2つのヘッドライトが。


(ひぃっ!!!)


霧が濃すぎて、

対向がギリギリ近づくまでライトすら見えない笑い泣き






這う這うの体とはまさにあのこと。


霧と強風の中に、

【IZU SKYLINE PARKWAY】

※熱海峠IC・伊豆スカ入口

のアーチがぼんやり見えた瞬間は、

ホッとして泣きそうになったわ。




でもね、更にアーチに近づいてみて思ったの。




料金所の先はあの世ですか?真顔




いやいやいやいや...



真っ白けっけじゃねーか!!!



続く真顔