「あ〜、今一瞬落ちてたわ」
そういう時って、あるじゃないですか。
ソファーに座ってまったりテレビを観ている時とか、
美容院で髪を洗ってもらってる時とか、
会議中とか。\_( ゚ロ゚)ココ重要!
瞬間『ガクン』と寝てしまって、
すぐさまハッ!と目が覚める。
全身麻酔はそんな感じです。
(個人的感想です)
「ドクターXの見過ぎ」
と言われ、手術台の上で憤慨していた私でしたが、
一拍置いた次の瞬間には
チクワさーん
チクワさーん
終わりましたよー
もや〜っと目を開くと、数人の看護師さんが私の周りで慌ただしく動いていて、
(ヤバイ…検査中に寝ちゃったんだ…
)
それが最初に思ったことでした。笑
そのあとすぐ、
「はいお疲れ様」
と、聞き馴染みのある声と共にむりさんの顔が見え、ようやく自分の置かれている状況を思い出すと共に転移が無かった事を聞いてホッとしたのでした。
…今考えても笑ってしまうんですが、
このあと私、麻酔の覚めきらぬ状態でべらべらべらべら一時間近くも喋りまくりました。
酸素マスクをしてベッドに横になったまま、です。
さてさて、
むりさんが帰った後、
少し眠ろうと目をつむってみましたが、これがどうにも眠れません。
何を考えていたのかさっぱり覚えていませんが、次から次へと考え事が頭の中を巡り巡って目がどんどん冴えていくんです。
この時の私の状態ですが、
・両ふくらはぎにフットポンプ?(血栓を作らない為のマッサージ機みたいなやつ)
・左手指先に血中酸素濃度測定器
・右手の甲に点滴
・右手の手首に点滴
・右腕に血圧計巻き巻き
・口に酸素マスク
その他、胸に心電図も付いていたでしょう。
体の表と裏に傷があるはずですが、この時私は完全に仰向けの状態で寝かされていました。
時間の経過と共に意識がハッキリとしてくると、体の痛みも感じ始めます。
この時点で一番痛みを感じたのは背中。
背中と言っても手術の傷痕ではありません。
8時間寝たきりで手術を受けたことによる、肩甲骨から腰にかけての激しい凝りによる痛みです。
鉄板みたいにバキバキになっているのがよく分かりました。
手で腰をさすりたいけど、腕を動かすと傷が痛い
少し腰を浮かせたら楽だろうけど、尻に力を入れると傷が痛い
手足の指先以外、ミリ単位で動かすだけで傷が痛むという…

そうしている間も、凝りの痛みはどんどん増していきます。
「右になら寝返りをうってもいい」
看護師さんは言いますが、寝返りなんか到底無理ぽ!
これは困ったぞ…:(;゙゚'ω゚'):
術後は傷の痛みにさえ耐えればいいと思ってた。
まさか、凝りとも戦わなければならないとは…
こうして、チクワの長い夜が始まったのです。
続く\( ゚д゚)/ワオ!!





