●米津玄師の「パプリカ」は日本人の夏の風物詩「こどもが遊び、死者と関わる夏」を表現している

 



米津玄師の「パプリカ」

東京オリンピックの応援歌

ですが、

MVを見て歌の印象がガラッと変わりました


ああ、これは


日本のこどもの夏って、

夏休みと

花火と

お盆のお墓参りと終戦(つまり追悼)

でしょ。


という米津玄師の歌なんだ。

と私は思いました。



夏の花だったら、ひまわりが真っ先にくるはず

なのに 

何度も何度も現れる彼岸花

打ち上がる花火ですら、彼岸花の形



家族全員で出かける先は

夏祭りではない、

夏祭りにも行ったのかもしれないが、まだ行くにはちょっと時間が早い

実際、夜になってからお祭りに向かう人の群衆のシーンがあり

その時、この家族は自宅で花火を見ている


おそらく父親がバケツに柄杓のようなものを持っているので行く先はお墓だ

なぜならお盆だから、

お墓参りをしにいくのは自然だ



そしてやはり何度も現れる鳥は、鶴

折り鶴は、原爆と終戦を経た日本の平和の象徴

日本は8月の上旬に戦争で亡くなった人を追悼する


確かに夏ってそうだなぁ、と唸りました。


日本人の夏は

死者をお迎えするお盆という風習と

原爆からの終戦という歴史のマイルストーンを風化させないための追悼とで

全体的に死の香りがする

だけど、こどもたちは夏休み

田舎で思いっきり遊んで楽しく過ごす


それを「パプリカ」は歌とMVで表現した


これは果たしてオリンピックの応援歌か?

と首を傾げたくなりますが


「日本のこどもの夏」


を海外に向けて表現したとすると、パプリカほど正確な表現はない


むしろこれしかない

と思わせられます



こどもたちは夏休み

田舎へ里帰りして

蒸し暑い中、自然の中で楽しく遊ぶ

お墓参りや追悼で、死者と触れ合う

世界よ、これが、日本のこどもの夏なんだ

This is Japanese summer of children!


…と米津玄師が言ったかは知りません

「パプリカ」は「こどもが遊び、死者と関わる夏」を表現したのだと思います



●「パプリカ」が死者の香りがする必然


さて、東京オリンピックの応援歌として米津玄師が発注を受けて作った歌は

米津玄師が歌うバージョンでは、ちょっと死の香りのする物哀しい歌という側面が出てきました


でもこれって必然ではと思うのです

米津玄師はもともと「死」や「幽霊」「この世ならざるもの」を好んで表現する作風の人


ざっと思いつくだけでも


「ゴーゴー幽霊船」

「あたしはゆうれい」

「Lemon」

「百鬼夜行」

「カムパネルラ」

「海の幽霊」

「死神」


プロになる前の動画投稿時代では


「結ンデ開イテ羅刹ト骸」

「リンネ」


と死や幽霊やこの世ならざるものを歌った曲がたくさん


彼にオリンピックの応援歌を発注したら、嵐の「カイト」のような明るいものもできるかもしれませんが、

そりゃあ「日本のお盆」みたいな死者の香りのする歌「パプリカ」もできるでしょう


大ヒット作が「Lemon」ですよ(時系列的には「パプリカ」より「Lemon」が後ですが)


米津玄師自身もインタビューで


「こどもが歌う応援歌を発注を受けたが、こどもは応援される側であって、応援する側として存在するのは歪だ、だから自分が子供の頃、田舎で感じたことを歌にした」


という趣旨のことを発言していました


ん?

オリンピック選手への応援歌では…ない?

では誰への応援歌?


さらに色々と考察ができそうなMVでしたが、それは他の人がネットでいっぱい書いていたので、そちらに任せますニコニコ