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  低所得世帯に肥満が多い?
  肥満になりやすい人の共通点



  Life・Society 2016.10.31


肥満の定義

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「肥満」 とは太っている状態であって、疾病を意味するものではありません。 肥満であるかどうかは体脂肪量によりますが、体脂肪量をはかる簡便な方法が無いため、指標としてBMI(Body Mass Index) が世界的に広く用いられています。 WHOによる肥満の判定基準は、BMI30以上が肥満です。
一方、日本ではBMI25以上を肥満としています。 これは日本肥満学会が定義した基準で、日本人はBMI25を超えたあたりから、耐糖能障害、脂質異常症、高血圧といった合併症の発症頻度が高まることが理由です。
出典:http://himan.jp


世界基準BMI30以上というと、身長160cmなら約77kg、
                       180cmなら98kg!!
日本基準BMI25以上というと、身長160cmなら約65kg、
                       180cmなら81kg
                       だそうです。

世界基準にしろ、日本基準にしろ、肥満に認定される体重というのは結構基準がゆるいような気がしますね。

これだけ見ると、結構太っている自分自身も 『まだ肥満ではないのかあ!』 と無駄な安心感に包まれますね。


ふくよかな身体は富の象徴

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かつて、『ふくよかな身体は富の象徴である』 と言われた時代もありました。 世界のどこかでは今でもそのような感覚を持つ国が残っているのかもしれません。 日本も例に漏れず、ふくよかな女性が良しとされていた時代がありますね。

お金がある ➡︎ たくさんの食料を確保できる ➡︎ 食べることができる ➡︎ ふくよか

こんな流れでしょうか。

太った女性が好まれる、という中東でさえも最近の若い女の子たちはこぞってダイエットをしているそうです。

しかしながらこの時代はとうに終わりを迎え、今では太っていることがマイナス要素として作用されるようになりました。


低所得世帯には肥満が多い?

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2015年、厚生労働省が発表した調査によると 『低所得世帯は高所得世帯に比べて、肉や野菜を摂取する量が少なく、穀物を摂取する量が多いため、栄養のバランスが取れていない』 という結果が出ています。

近年、『糖質制限』 というダイエット方法が非常に話題になっていますね。 糖質制限とは、パン、お米、麺類などの穀物を摂取せず、肉・魚を中心に糖質の低いものを選んで食べるというもの。

身体の中に糖質が入ってこないと、身体は今まで蓄えた脂肪を糖に変換し、それをエネルギーとして活動するという話です。

しかしながら、この 『糖質制限』 やってみた方はご存知かもしれませんが、非常にお金がかかる。 エンゲル係数が一気に上がります。
 
お金に余裕のある方は大いに頑張れるかもしれませんが、そうでないと継続はなかなか厳しいと言われています。

この話から、たとえ糖質制限をしていなくとも、『肉や野菜をバランス良く食べよう』 と思うとそれなりにお金がかかります。

では、肥満になりやすい人にありがちな生活とはどんなものなのでしょうか。


早い・安い・美味い

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食費が嵩(かさ)まないように・・・と心がけると肉や野菜を購入して、ガスを使って調理するよりもファストフードの方が合理的な気がしますね。 そして、安い金額でサクッと食べられるものというのは現代には溢れています。

ハンバーガー、牛丼、ラーメン、パスタ、天丼、カレー

これら食べ物は、早い・安い、そして美味い!!
というものなのでついつい日常生活で利用頻度が増えがちです。 そしてこういった食べ物に共通するのが 『高糖質・高脂質』

日々このような食事をすると、どんどん太っていくことは容易に想像できますね。


単身世帯

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一人暮らしを始めてからすっかり太ってしまった!!
      という方は多いのではないでしょうか。

一人暮らしをすると、好きな時に食べ、好きな時に寝て、という自由な生活が手に入ります。 誰に何を言われることもなく、好きなものを食べられます。

そしてなにより、自分ひとりなのにわざわざ食材を買い込み自炊する、というのはなかなかできることではありませんよね。 外食が増えるとやはり、摂取カロリーもグンと上がります。

摂生を心がけないと、肥満一直線ですね。


同居家族が肥満

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同居している家族が肥満の場合、その食生活が蔓延し自分も太ってしまう。 近くの人が美味しそうに食べていると自分も食べてしまう。 というケースが多いそうです。

肥満の原因は、『遺伝3割、生活習慣や環境が7割』 と言われているそうです。 3割を遺伝で受け継ぎ、一緒に生活して良く食べるという環境で7割を満たすと、どう考えても肥満サラブレッドですよね。

逆にいうと、遺伝は3割しかないのですから、残りの7割は自分次第でなんとか出来るということになります。

『肥満は遺伝だ』 とあきらめずに、生活習慣を見直してみましょう。


テレビっ子

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  毎日、家に帰るとすぐにテレビをつける。
  寝るまでつけっぱなし。
  グルメ番組が好き。
  旅番組が好き。
  当てはまりませんか?

最近ではグルメ番組が本当に増えましたよね。 旅番組もすごく増えた印象ですが、どちらにしても 『美味しそうなものを見る』 機会が増えましたね。

人間の記憶はすごいもので、テレビで見た美味しそうなものの映像は無意識に記憶に刷り込まれています。 それがふっとした時に思い出され、『あれ食べたい!!』 という意識に変わります。

グルメ番組は確かに楽しいのですが、食欲を刺激する頻度は低めにしたいものです。

そして、家にこもってテレビばかりみているのはなかなか不健康とも言えます。 たとえば、テレビを見ながら軽くストレッチをするなど、せっかくの時間を有意義に使いたいものですね。


コンビニ好き

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仕事帰り、特に買うものはないけど何となくコンビニに立ち寄っていませんか?

ついついお菓子コーナーで足を止めたり、スイーツコーナーに新商品が出ていたり、パスタがやけに美味しそうに見えたり、コンビニは誘惑の宝庫と言えます。

極め付けは、レジ待ちの際に目の前に広がる 『ホットスナック』
最近は、唐揚げ、チキンなどコンビニもかなりクオリティを上げとっても美味しくなりましたよね。秋になり寒くなると肉まんも気になります。

『なんとなくコンビニ』 をやめてみるだけで、一日の摂取カロリーは結構減るものと思われます。


菓子パンにカフェオレ

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菓子パンをよく購入していませんか?

菓子パンを手に持ったら一度裏の表示を見て見てください。 たとえばメロンパン1個でも400~500kcalとすごい数字を叩き出しているはずです。 そして、トドメにカフェオレ。

自分では軽くランチのつもりで選んだこのセットが実はすごいカロリー、糖質になっていますよ!! そして栄養もほとんどありません。 嗜好品としてたまに食べるくらいは良しとしても、日常的に繰り返すのは良いと言えませんね。

菓子パンが食べたくなったら、裏の表示もしっかりみて、それでも食べたくてしょうがない時だけにしておきましょう。


生活を改善する方法はあるのか

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昔から自分に刷り込まれた生活習慣からはなかなか抜け出せません。 何故でしょうか?それは・・・

『痩せている人の生活習慣を知らない』 からです。

痩せている人と、太っている自分は必ず生活習慣が違うはずです。 そこで、実践してみたいのはまず、痩せている人たちの行動を観察することです。

ランチを買いにコンビニのレジに並んだ時、痩せている人はランチに何を買おうとしている??
スーパーのレジに並んだ時、痩せている人はカゴに何を入れている??

痩せている人と食事に行った時、どんなスピードでどれくらい食べている??

このように痩せている人を観察し、まずはその習慣を 『知る』
そして、できればその習慣を実践する。

自分の意識や細胞に、『痩せている人の習慣』 を刷り込むことから始めてみましょう。

近年太っていることは 『自己管理が出来ていない』 という評価にも繋がります。 少しずつ生活習慣を見直して健康的な毎日を送りたいですね。



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