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W×R 胸焼けや胃もたれにも効果あり
スーパー食材
「大根おろし」の効能
2014.12.17
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fweb.r25.jp%2Fweb%2Fcnt%2F00%2F138%2F907%2Fe475f209a50b363f00026730bca37dde.jpg)
大根の葉には、根の部分にはないビタミンAが含まれており、炒め物や漬け物として食べるのがおススメ。薬膳の世界では、細かく刻んだ生の大根をはちみつに漬けて飲むと、喉の痛みや風邪の予防に効果があるといわれているそう
画像提供:ふうみん/PIXTA
いまが旬の野菜といえば 「大根」。 おでんやぶり大根、そして大根おろしをたっぷり使った “雪見鍋” など、冬の定番料理に欠かせない野菜だが、これからのシーズンは特に、大根を意識して食べることが健康につながるのだとか……?
「忘年会や新年会で、食べ過ぎ・飲み過ぎが増える年末年始は大根を “大根おろし” にして、積極的に摂ることをおススメします」
そう話してくれたのは、管理栄養士で国際薬膳食育師の高下容子さん。
生の大根には、デンプン、タンパク質、脂肪を分解する
「ジアスターゼ」
「プロテアーゼ」
「リパーゼ」
という消化酵素が豊富に含まれており、二日酔いや胸焼け、胃もたれなどに効果があるという。
「これらの消化酵素は熱に弱いので、大根おろしにして生で食べるのが最適なんです。 また、大根はすりおろすことで辛み成分のイソチオシアネートが生成されます。 イソチオシアネートには優れた抗酸化作用があり、また血流が良くなるので代謝アップも期待できますよ」
(高下さん)
スーパーには半分に切られた大根も並んでいるとはいえ、使い切れる自信のない一人暮らしの男性もいるかもしれない。 そのまま冷凍すると食感が悪くなってしまう大根だが、大根おろしにすれば冷凍保存もOKなのだそう。
「すりおろしてから時間が経つと、酵素や栄養素が失われてしまうので、すりおろしたらすぐに食べるか、食品保存袋に入れて冷凍しましょう。 すりおろす時のポイントは、皮も一緒にすりおろすこと。 大根の皮には毛細血管を強化するビタミンPやビタミンCが含まれているからです。 また、おろす時に出る汁にも栄養が含まれているので捨てないこと。 大根おろしは焼き魚や天ぷら、卵焼きの付け合わせでおなじみですが、酢の物に入れたり、納豆と和えたりしてもおいしくいただけます」
(高下さん)
甘みが増す冬の大根。 大根おろしもいいが、煮物でも食べたくなってしまう…。
「消化酵素は失われますが、食物繊維、カルシウム、カリウムなどが豊富に含まれているのも大根の優れたところです。 大根を煮物に使うなら、生の大根を天日干ししてみてはいかがでしょう? 大根を輪切りや半月切りにしてザルに並べ、日当たりの良いところで水分が軽く飛ぶ程度干すだけでも、甘みがグンと増して栄養素も増えますよ」
(高下さん)
天日干しした大根は保存も利くと高下さん。 冬の常備菜は大根に決まり?
(成田敏史/verb)
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