巷では
小惑星探査機『はやぶさ』が達成した快挙が連日ニュースで報道され、スゴイぞ【はやぶさ】という声がアチラこちらから届いています。
では、どこがスゴイのか
今までの探査機との違いはなに
近頃、元気が無くなっている日本へ明るい話題を振りまいています。
とくに、あのアメリカNASAでさえ、日本の『はやぶさプロジェクト』はクレイジーと云われ、一種笑われていたものです。
確かに、地球から3億キロも離れた所にある【宇宙の規模と比べて、小惑星は砂粒よりも小さい存在】へ着陸し、小惑星のサンプルを回収し、地球へ持ち帰る。
誰が考えても【クレイジー】と思うでしょう。
何故かって!
いま、この星にあるロケット技術の現状を知っている人ほどその様に思うのです。
今のロケットは、地上から【地球の重力(引力)】を振り切って、衛星軌道へ上がる為だけに『莫大なロケット燃料:液体水素 と液体酸素 』を使い果たしてしまうのが、いまこの星のロケット技術だということ。
それより先の月軌道や惑星へ行くには【慣性力 】と【スイングバイ航法 】を使って目的方向へ向かうのが殆んどであり、今のロケット技術は地球上空衛星軌道と月軌道までの距離を往復できる技術でしかないのです。
確かにいままでも、多数の惑星探査機が打ち上げられ、惑星を探査しながら太陽系の外へ飛び去って行ったり、惑星軌道へ投入されて、今も惑星の衛星軌道を回りながら惑星探査を続けています。
もうお解かりでしょう。
今までの探査機は、行ったら行きっぱなし!【戻ることは無い】のです。
しかし今回、日本が成功させた小惑星探査機【はやぶさ】はマッタク違う探査機だと云えます。
それは、地球と小惑星の間を往復して戻ってきた
この地球へ戻ってくる事が出来た、
世界で始めての小惑星探査機であり、
小惑星のサンプルを地球へ始めて持ち帰ることができた探査機であり、
正式な記録としては人類史上初めて、惑星間飛行を成功させ、
太陽系内惑星間飛行の道を切り開いたのが【はやぶさ君】
なのですよ。
将来、訪れるであろう『真の宇宙時代』
地球圏軌道上の【ラグランジュ・ポイント 】へ建設された本格的な宇宙ステーションから出発した旅客宇宙船が、火星と地球間を往復することが出来ることを証明できたのです。
ここでレア情報
まだ、殆んど報道されていない事です。
今回、【はやぶさ】のサンプルカプセルが調査され、小惑星イトカワの岩石微粒子の存在が確認がされました。
実は、サンプルカプセルは2個あり、今回調査されたのは2回目に着陸した時の2個目のサンプルカプセルなのです。
残るもう一つのサンプルカプセルはまだ開封されていないのです。
なぜ、2個のカプセルがあるの
それは、小惑星イトカワへの着陸が計画では2回行われる予定だったようで、1回目の着陸と2回目の着陸したときのサンプルを分ける為と、1回で着陸が成功すればGood ダメならもう一回と云うことも考慮して2個なのです。
そうしないと、1回目に回収したサンプルなのか。2回目に回収したサンプルなのかがハッキリしない為なのです。
今回開封されたカプセルには『マイクロサイズの微細サンプルが1500個』見つかりました。
もう一つの、まだ開封されていない1回目のカプセル、バランスを崩してしまい着陸を失敗して衝突してしまったとき舞い上がった砂などが、もしかするともっと大きな岩石サンプルが入っている可能性も残っていますし、何も入っていないことも考えられます。
さて、
カプセルを開けてみたら、
あっ
と驚くようなもが現れるかも…
もしかして
エイリアンが…
なんてね
すべての状況がわかるのは、来年になりそうです。