洞爺湖サミットがヤット!終わりました


今回のサミットは環境・地球温暖化問題と食料不足問題が大きな題材として話し合われました。

サミット終了後の会見で充実したサミットでありましたと福田首相は発表してましたが、本気で話し合ったのかな?と思います。

温暖化ガスを50年後に半減する事が求められてましたが、結局は先送りで何も決定事項が無いままに終わりました。

本当に間に合わなくなるかも。

50年後には北・南極の氷・雪・氷山が消えていることになってしまいます。

最悪の状況を考えると・・・

もし、北・南極や氷河の氷・雪・氷山が消えると、海の海流に変化が起こり、大規模な気候変動を招くことに成りかねないのです。


何故、氷が無くなると
   大規模な気候変動を招くのか!?》


この答えに対して解り易い、よい例題があります。

アメリカ(ハリウッド)の映画で

『デイ・アフター・トゥモロー』

という映画があります。

この映画で描かれていた地球温暖化により、海流の流れ【特に深層海流】のパターンが変わり全地球規模での気候変動が起き、地球が氷河期へ突入する、という話です。

ここで描かれたストーリーは決してフィクションではなく、地球物理学的には実際に起こりえる可能性を秘めているのです。

過去の地球の歴史【46億年の中で】幾度かの大規模な気候変動を起こしています。

その時も、海流の変化が大きく《影響している、影響していた》ことは解っているのです。
確かに北極と南極は寒気を造り空気を冷やしていますが、海へ与える影響のほうが大きいくあらわれます。
太陽が直接的に赤道付近で空気を暖め、両極付近で空気を冷やすサイクルによって大気の大きな流れが生まれています。同じことが【海】でも起きているのです。


では、もう少し解り易く

海の中にも海水の流れが在ることはご存知だと思います。
(親潮とか黒潮とか云うあれです)

海面部分と同じ様に、深海にも海水の流れが在るのです。

皆さんもご存知の【海洋深層水】がそれです。この海洋深層水は幾つかの場所で湧き上がる部分と、深海へ沈んでいく部分があります。日本付近で有名なのが高知県付近や伊豆付近で、大きな吹き上がり海域として有名なのは小笠原~伊豆諸島付近です。
私自身スキューバダイビングをするので沖縄にて、実際に深海から湧き上がって来る現場を実際に見て感じた事があります。

この深層海流は、1000年以上の時間を掛けてゆっくりと、地球をグルリと回っていて、総ての海と大気の温度へ影響を与えているのです。
この深層水が深海へ沈んで行く部分が北極海付近だと言われいて、良く知られているのがグリーンランド付近の海域です。この深海へ海水が沈んでいく場面は、以前NHKの科学番組で捉えられていて、テレビでも放送されています。
北極付近で冷やされて、水と塩分・ミネラル密度が高くなった海水は比重が重くなる為に深海へ沈んでいきます。
もし、この冷やす役目をするモノが無くなったら、もし、深層水が生まれなくなったらどうなるか…
考えたくないのですが、深海への酸素供給の一つである深層海流が止まると深海への栄養供給と酸素供給の手段が減りますから生きている魚たちの減少・死滅!?

これが起きると海の食物連鎖のリングが崩れることになります。
普段私たちに一番影響が大きいと思えるものが食べ物ですが…

海流の流れが弱まる・変わる又は、最悪止まることで、大気(空気)を適度に暖めていたり、冷やしたりしていた海流が変わると気候変動へ大きく影響します。

そんなに影響あるの?と思われる方も居られるでしょう、そこで良い例を挙げます。
「エルニーニョ」とか「ダイポールモード」と言う言葉を聞いたことがあるでしょう、これは、南アメリカ大陸ペルー沖の海の赤道付近海水温度が高くなって起きる現象が「エルニーニョ現象 」、インド洋の海水温度が低くなる現象が「ダイポールモード現象 」です。
この現象の影響で日本では集中豪雨や長梅雨、大型台風の発生、冷夏、暖冬、…などを引き起こす要因となっています。

先に書いたように影響は海だけに止まらず、陸で暮らす他の植物や動物達へ気候変動の影響は拡がり、お米が作れなくなったり、野菜が作れなくなったり、野菜・植物が育たないということは、ニワトリも,豚も,牛も,魚も育たなくなります。
これらが、育たないということは食べるものが無くなり、食糧不足となります。
気候の影響は食べ物だけでは有りません。
ある地域では、雨が降らない砂漠化が進み
ある地域では、雨が多くなり
ある地域では、雪が降る地域だったのに冬でも海で泳げるようになり
ある地域では、街が海に沈んでしまったり
など様々な影響が酷くなると思われます。

そうなれば、日本でも飢え死にする人がタクサン出てくるでしょう。
外国から買ってくれば良いじゃん!
それは無理です!!
地球全体で食料が足りなくなるのですから、外国は自分の国の国民を守るために、食べ物を売らなくなります。
そうなれば、どれ程にお金・大金を出すから売ってください!と頼んでも買えないでしょう。


雨・風・台風を作るのは【太陽と海】なのです。

パンを作るのも、お米を作るのも、牛や豚や魚を育てるのも【太陽と海】なのです。

《参考資料》
IPCCの第4次報告書 「気候変動自然科学的根拠」



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