ここは、魔女がまだ幼稚園の先生だった頃

 

 

ひだまりなエピソードの宝箱

 

 

 

<プロローグ>

 

今から約20年ほど前の事、今はもうない“ひだまり幼稚園”

 

 

ある新年度の事

キャリア20年の魔女先生は、相変わらず年長5歳児担任

 

 

新入園児の3歳児さんは、4月は朝からひたすら泣く

そりゃ、初めてお母さんやお家の人達から離れるんだもの

それはそれは『ぎゃん泣き』である

 

5歳児さんは、そんな3歳児さんを心配そうに覗きに行き

朝の支度のお手伝いを一生懸命頑張っていた

 

彼らも、ピカピカの年長さん

ド緊張気味ではあるが、とまどいながらも「自分たちは年長さん!」と自覚と誇り!?を胸に

優しく声をかけたり、カバンの中身を出してしまってあげたりと、かいがいしくお世話をしてくれる

 

その甲斐あって、しばらくすると年長さんのお兄さんお姉さんに親しみをもち、

笑顔でくっついてきたり、一緒に外に遊びに行ったりするようになってきた3歳児さん

 

子ども達は【共に育つ】

年少さんは、お兄さんお姉さんに親しみとあこがれと信頼を感じ

年長さんたちは、進級した喜びを味わうのである。

 

そんなこんなで、年長児さんと共に、一緒にいる私“魔女先生”にも慣れてきた3歳児さん

 

 

 

そんなある日、ある時、ある3歳児の子が私を見上げ

 

ニコニコ笑いながら私をいきなりこう呼んだ

 

 

 

 

 

「ひよこ先生!!」

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

なぜ『ひよこ!?』

 

 

 

 

どうも「ヨウコセンセイ」を「ひよこせんせい」と思い込んだらしい

 

 

それまで、私は3歳児さん達に

 

「ねえ、ねえ~」

 

とか、ただ

 

 

「せんせー」

 

とかで、まだ名前を呼ばれた事がなかった

 

 

 

私は、敢えて訂正をしなかった

 

 

だって、呼びにくいんでしょう?笑

からかったわけじゃなく、そう聞こえて、呼びやすくて、それが本当の名前だと思ってそう呼んだ

 

 

そして、初めて名前で呼んでくれたのが

 

 

『ひよこ先生!』

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

もだえるくらいに可愛いではないか!!(〃艸〃)

 

 

 

それからというもの、私は3歳児さん達に『ひよこ先生』と呼ばれるようになる

(進級間際まで、それが私の本名だと思っていた子が多かったらしい)

 

 

 

きらっきらの笑顔で

 

目いっぱいの親しみを込めて

 

 

 

だから『ひよこ先生』命名は

 

私の大切な宝物

 

なので

 

ここでの私は『ひよこ先生』なのです

 

 

へへっ

 

 

To be continue