きのこの気持ち
冬の間は、家でもむすめと楽しめることを見つけて過ごす日々でした。そのうちの一つ、"きのこの天日干し" について今日は話しますね。お天気のいい日にきのこを買ってきて、むすめと一緒にバラして、陽に当てる。こんなことを日課にしていました。最初は、すごく丁寧に一生懸命やってくれていた。でもね、何回か任せているうちに、あ〜これね、知ってる知ってる、やったことある!という謎の自信から結構適当にやりだす。それで、その日は3歳とまじ喧嘩になった笑。気付いたら、舞茸が粉々になっていた。形がないくらいに。ちょっと待って。なんて事をしてくれたのか。ゆ!る!せ!な!い!その場で取り上げて、「もうやらなくていい」って言ったら、泣いた。おいおい、泣いてる場合じゃないよ。次にまた頼まれた時ちゃんとできるように、ママと何がちがうのかよく見てな。観察するの。うちのむすめ、観察するの得意なのでね。これはできると思う。ハッとして泣き止んで、一生懸命私の手元を見てた。私がやったものとむすめがやったもの、ふたつ並べて、これ何がちがうと思う?どっちが美味しそうだな〜、食べたいな〜って思う?って聞いてみた。なんとなくわかってるけど、非を認められない感じだった。わかるわかる。それはまだ難しいね。ママはね、きのこを "美味しく食べるため" に、これやってるの。もっと、美味しくな〜れ!って気持ちでやってるの。これをやることでね、まずなくなったら、意味がないの。うまくできなくてもいいけど、なんでやるのかは知ってほしい。どうせ食べるんだから一緒じゃん!って気持ちで適当にやるのと、ちゃんと意図をもってやるのでは、これは全然違うことなんだよ?ついでに言うとね、は〜きのこいい香りだな〜とか、今日のきのこは触感がいいかんじだな〜とか、このきのこが1番活きる料理や調理方法は何かな〜とか、そういうことも楽しみながらママはこの時間を過ごしてるの。うん。とりあえず、今日はきのこをバラバラするのはやらなくていい。今日は、お日様がたくさん当たる1番暖かくて気持ちよさそうなところに、これを置いてくるのやってみて。きのこの気持ちになって考えてみて。むすめちゃんならわかると思う。そう言って、バラしたきのこの入ったザルを渡したら、外に持って行って、悩みながら置いてた。自信はなさそうだったけど、だいだいあってた。お〜、こういう感覚はやっぱりわかるんだね。なんとなくの感じでね。こういうことでいいのかなって思った。今日は、なんか大事なことをちゃんとむすめに届けられた気がする。こんなこと、いつもは全然できない。でも、たまに、お、今日はなんか伝わったねって思える日があるとうれしい。本当にたまにしかないことなんだけど。でも、それで十分。また書きますね。今日もお読みいただきありがとうございました✨