その名は、トキソプラズマ! 

もともとネコ科の動物に宿る感染性の寄生性原生生物である。

それが、人間に経口感染や母子感染するとのことであるので驚きである。また人間に感染した場合交通事故の発生率が感染者だと多く、その背景には感染すると大胆な行動が増えるとの研究結果がこれを示唆している。

マウスによる研究では、トキソプラズマに感染させたマウスはそうではないマウスよりも天敵の猫に近づくことが明かになり、なぜこのような行動を取るかは次の理由からだと言う。

それは、終宿主の猫に補食させて終宿主のもとへ帰るためにトキソプラズマがコントロールしているためという。正にトキソプラズマがコントロールしているという左証である。

太古人間の天敵のライオン等のネコ科の大型肉食獣に感染した人間を補食させるためにトキソプラズマが人間を大胆な行動に駆り立ててているのだ。だから、交通事故に遭う人に統計学的にトキソプラズマに感染した人が多いのである。

ただ、この大胆な行動は太古はトキソプラズマに有利に働いたが、現代社会には有利に働くかは疑義がある。

いずれにせよ寄生されて人間がトキソプラズマをはじめとした原生生物にコントロールされている可能性は大きく、この分野は大きな可能性を秘めている。