こんにちは。杏桃太です。今頃、杏桃太の親は栄養注入中かなぁ~と思いながら、ブログ書いてます
倒れた時の親は【高次脳機能障がい】により、記憶もそうですが文字やモノについて、ある部分が欠落していました・・・
倒れて数か月でやっと、片目を開けて更に時間がかかりましたが、数週間?一か月?かけて両目を開けられるようになりました
でも【発語】がなかなか無くて、このまま声を聞く事は出来ないのかなぁ・・・と思ったりしていました
しかしダメなら違う方法で意思の疎通と会話を成立させてみよう、ということで最初はノートと鉛筆を握らせてみました
寝たきり生活だったため、鉛筆を持つことすら重くて大変みたいです(実際は自分の腕を動かすという行動を脳が指令しているけど、伴わないようでした)
『食べられるようになったら、何を食べたい?』『いま、一番したいことは?』などと、とりとめのない事を聞きます
最初は鉛筆で、線をダーーーーーーーーーーーーーーーーーーと書いていて文字になりません
そのうち、スケッチブックとサインペンの方が書きやすいのでは、という家族の案で早速、車いすに座る訓練中の親の膝の上に置いてみました
同じような質問を聞いてみると、一生懸命書いてくれました・・・・感動・・・理解しているって事です
が・・・文字の一部分を忘れています・・・・文字の欠落・・・
なんか文字ではあるけど、一本足りないとか真ん中だけ書かれていないとか、そういう書き方をしていました。
その後、本人がスケッチブックに『ふで』と書いたので、筆ペンを持ってきて手渡すと何やら書いていました
やっぱり何十年も文字を書いて暮らしていたから【書く】ということは忘れていないようでした
そのうち、短い文章を数か月かけてかくようになるのですが、小字症のように片側に(半側空間無視もあるので)チマチマと書いています
一生懸命書けることは嬉しいけれど、筆ペンなので真っ黒にしかみえない・・・サインペンに何とか持ちえて『はい、もう一回』と書かせようとすると疲れてグーグーと寝る
そんな感じで、発語が確り出来るまでは筆談という手段でコミュニケーションをとっていました
記憶も欠落しているので、杏桃太たちが色んな事を話して思い出させようとしますがと言う顔をしていました
文字は欠落していても、のちに杏桃太への感謝の文章を書いてくれた時は泣きました