自宅介護をしていくうちに、痰の色や粘度の違いが分かるようになっていきました。
それと共に呼吸の音の違いも分かるようになりました。
温度と湿度によって、痰の量が変化するのですが、ある日、夕方から、いつもと違う呼吸音がしていました。
痰を取り続けても胸や喉の奥で(ゴロゴロ・・・)という音が続きます。いつもだと、一度吸引すれば2~3時間くらい大丈夫なのに、その日は1時間に3回取ったりしていました。
熱は高熱まではいきませんが、37度台後半。両鼠径部をハンドタオルで包んだ保冷剤(ケーキなどについてくる細長いタイプのものは活用しやすいです)で冷やしました。
その日は、咳もするようになってきました。
吐いたら大変なので夕飯の胃ろうへの栄養はストップ。白湯のみ入れて訪問看護師に電話。
状態を報告して、来てもらうことにしました。
その後、訪問看護師が来てくれて、聴診器や血圧など一通りチェック。
喀痰吸引→なぜか看護師が吸引するとサーチも落ち着き看護師は帰っていきました。また何かあったら連絡を、と。
しかし、帰ってしまうとまたSPO2が低くなってしまいます・・・
どうしよう、どうしよう・・・なんか呼吸音が変だ・・・痰を取ってみようかな・・・あんまり取れてない、ゴロゴロ音も続いてる・・でも寝せないと体力消耗しちゃうよね。少しベッドの頭の方、高くしておくね。
心配で、杏桃太は深夜の仮眠をとらず、ずっとベッド脇の椅子に腰かけて、いつでも痰の吸引ができるようにしていました。
が、午前3時過ぎに痰を吸引してもSPO2が、かなり下がり杏桃太、もう完全にパニックに!
深夜と言うことで救急車を呼ぶことに一瞬、躊躇しましたが倒れた夜を思い出し、救急車要請しました。
今までの既往歴は既に救急車で何回も運ばれているので、杏桃太が年月日、病名、病院を表にしプリントしたものを用意して、持ち歩いているので隊員にそれを見せるようにしています。(薬のアレルギーなども書いておくとスムーズにいきます。)
救急車到着後、暫く病院と隊員とのやり取りがありましたが、いつもの病院で受け入れOKとの事で、やっと出発。
どうして救急車って呼んでから直ぐ来ても、出発まであんなに時間を要するのでしょう。出発するまでに急変したら、どうすんだよー!と毎回思います。
結局、その時は急性気管支炎だったのですが肺炎の疑いもあり、1か月くらい入院したと思います。
杏桃太のように、慌てないよう、呼吸音、痰の色、粘度、量、そして顔色や手先の温度など、普段と比べるためにも毎日、様子をみて体に触ってあげてほしいです。(そんな事をいえる立場ではありませんけど・・・)
あの時、救急車を呼んで良かった、と杏桃太は入院になった時思いました。勿論、入院手続きをして帰宅した頃には心労でバタンキューでした・・・