大相撲を10年半、ちゃんこ屋を苦節13年の
元力士の観点から大相撲を語ります!
第二十三回目は「鳳凰」
当時の二所ノ関部屋には、麒麟児関、大徹関
大善関が関取で若い衆の中では、一番人気が
ない関取でございました。
付き人には、上の付き人、下の付き人とあり
下の付き人は常に洗濯、買い物、マッサージ
などなどの雑務を全てします。
筋骨隆々の身体をマッサージするのですが
筋肉が凄すぎて大き過ぎて力のない新弟子
には疲れること疲れること…
今、思い出すとあの時マッサージを毎日して
いたから握力が強くなり…
あの時バーベルを持って走らされ、時間まで
に帰って来れなかったらもう一回なんて
時計を進められて、もう一回走るなんてして
たから足腰が鍛えられたんだなと今では感謝
をしています。
そんな皆んなになかなか理解されないけど
弟弟子を正しく鍛えてくれる照れ屋で優しい
ザ・お相撲さんでした。
力士としては、言うまでもない凄い実績で
大関候補と言われるくらい強かったのです
足腰は「俺は毎日1000回、四股を踏んで
いた」と言うだけあるモビルスーツの様な
足腰をしていました。
特に太ももが太く、膝は締まり太ももが
凄く太く足首が締まっている理想の足腰
でした。
ベンチプレスなんてやると意外と上げれない
土俵の稽古と四股とすり足とテッポウで鍛え
上げた昔ながらのお相撲さんでございました