新シリーズですが、毎日アップはしません

週一か週二くらいでやれたら良いかなと…


「大相撲を元力士のちゃんこ屋が語る」

10年半の力士経験者の観点と、苦節13年の

ちゃんこ屋の観点から大相撲を語ります。

第二回は「まわし」
{B51FC122-B7C0-4B8F-8010-0C10B6B76A6A}
ズバリ「まわし」は相撲のユニホームです

まわしと円(土俵)さえあれば貧富の差が

あったとしても相撲は誰でもどんな所でも

できるという事です。
{215B3D62-6231-4A50-8FAE-8A03199CEF1F}
昔は「とうさぎ」という麻布のフンドシを

使っていましたが、大相撲興行が定着するに

つれて観客にアピールするために「まわし」

の先端を前に垂らした前垂れの部分を装飾

を施すようになり、やがて土俵入りで観客に

アピールする「化粧まわし」と取り組みに

用いる「取り組み用まわし」に分かれました
{FE9FCB85-0ACC-4AC3-826B-73E84529A953}
まわしの前面につけている「サガリ」は

前垂れのなごり雪…いや名残です。

「まわし」の長さは、私が当時180センチ

130キロくらいで6メートルをくらいを使用

だったかな?

十両以上「関取」は稽古用の木棉の白まわし

と本場所用は絹布の締め込み(まわし)です
{7B7A81FE-1BEF-4C1B-A5FD-27CD8C98B2D9}
幕下以下の力士は、黒の木棉のまわしを稽古

と本場所双方に使用します。

基本「まわし」は洗いません。

稽古後に太陽に干します…日光消毒です。

※親方が亡くなった時は洗うみないな…
{889B4E66-42A9-4CF1-90AD-B2B36C3167C0}
決して日高昆布や利尻昆布ではないですよ。
{7C96C630-3050-4B17-8B6E-554AC0ABC73D}
見ていただいて分かるように、この状態から

四つ折りにして胴体に巻く感じです。
{4F19B2A3-CC27-4364-A6C7-A9CBFA4F23E3}
稽古して汗で濡れて、外が雨で日光消毒を

出来ない時はカチカチになり痛くて最悪です

カチカチの時にランニングすると擦れて

痛いので私はワセリンを塗ってました。

私の時は、後援者の会社のボイラー室を借り

たり、コインランドリーに持って行ったり…
{16D88C70-8E5F-407B-A237-705911E5DC85}
あるあるネタとしては、相撲部屋の近所の

コインランドリーに行くと臭くなるから

「まわし禁止」と張り紙がしてある所が

多数あります。

稽古後に汗で濡れて、そのまま本場所に行く

のでカチカチで臭かったりします…


本場所の支度部屋は、初めて入る人には結構

な異臭が漂っています。力士達は慣れてます


話は変わりますが…

私は、自分のまわし姿が好きでした。

足が長く見えてスタイルがよく見えるんです
{C6C7E644-D403-4BCD-A110-FD9AC6E6E1ED}
あと「まわし」は、ウエートトレーニングで

胴に巻くベルトの役割を果たしています。
{0A6AABBA-B31D-4604-8606-D402D2854684}

だから腰を痛める事なく相撲が取れるのです
{33429E5D-8FFA-487E-8A9E-1F8F3F55585B}