元大関の正代(西前頭筆頭)と、大関貴景勝の対戦が三日目に組まれました。
正代は懸命に向かっていったものの、立ち合いの半歩遅れが響いて、闘志丸出しの貴景勝の押しをしのげませんでした。
元大関の3連勝はなりませんでしたが、久しぶりの両者の対戦に館内が沸きました。
九州、初場所の2場所に両者の対戦が組まれなかったのは、すべて正代が原因です。
昨年6場所で勝ち越したのはわずか2回。気力に欠けた相撲で大関同士の対戦さえ組まれず、九州場所で大関を陥落しました。
正代に期待をかける相撲界解説者の北の富士さん(元横綱)が「執念のカケラも感じさせない正代。このままではとても大関復帰は無理」と酷評したほど。
その正代が、初日から目を見張るような相撲を見せたのです。
初日、関脇豊昇龍を一気に押し出し。二日目は、いま最も勢いある力士の一人、新関脇の霧馬山を目の覚めるような相撲で圧倒しました。
このままずるずると落ちこみ、引退に追い込まれていくのか。最悪のケースさえ考えていただけに、目を見張りました。
初場所後、転機となるようなきっかけでもあったのでしょうか。
「勝たなきゃいけないという大関のプレッシャーから解放されたから」という見方もあります。
本人が語らないので、真相はわかりません。
ただ、人間、落ち込んでいても、隠れていた可能性を引っ張り出した時には、とてつもない力を発揮するものだ、なんと不思議な生きものか。正代の相撲を見ていて、つくづく思ったりもします。
三日目が終わったばかり。復活が本物かどうかはまったく予測できませんが、迫力ある相撲で、再び〝主役〟に躍り出る姿にも期待したくなります。
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