先日、テレビで「全国学生相撲選手権大会」を見ました。学生相撲日本一を決める大会で、今年で99回目。次の大相撲界を背負っていきそうな学生が出場するので、いつも注目しています。
ベスト16クラスになると、体も技も、すぐにでも大相撲で通用するのではないかと思わせる学生ばかりです。
16人のうち、体重120キロ以下はわずか3人。多くが身長190センチ前後、体重は150㌔を超えていました。
この大会をはじめアマチュアの全国大会の優勝者や上位入賞選手は、大相撲界に入門する場合、序ノ口からではなく3段目、幕下という番付付け出しから始まります。いわゆる飛び級みたいなもので、できあがった体や動きを見ていると、それも当然かと思います。
そういう選手が、一発勝負の大会でぶつかるのですから、15日間争う大相撲とはまた違った迫力があります。
今は、学校で気軽に相撲を取るような雰囲気もなく、相撲人口は減る一方。ですから、子どもの時から地域の相撲クラブに入り、大学まで続けているような学生は、間違いなくアマチュア相撲界のエリートです。
ただ、そのエリートの彼らも、プロの大相撲界ではなかなか頂点(横綱)に立てない。これがなんとも不思議です。
知られるように、学生横綱出身で、大相撲界の頂点に立ったのは、1973年5月に横綱になった輪島(わじま)ただ一人。あとは、序ノ口から入門してきた中卒、高卒のいわゆるたたき上げです。白鵬などは入門時(2001年)の体重が、わずか70㌔でした。
その彼らが、必死に鍛え、体もつくっていく。
エリートとたたき上げでは、まるでウサギとカメのような競争ですが、年月を経て、ノロノロしていたかのように見えたカメが逆転していく…。
学生相撲選手権大会を見ながら、そんなことを考えていました。
ちなみに、今大会で優勝したのが、川副圭太(かわぞえ・けいた=日大4年)という173㌢、120㌔の小柄な選手でした。