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ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

大相撲取材歴20うん年!よっちゃんです!

 先日、長野県のあるスキー場に出かけました。

 雪質は締まった粉雪、広いゲレンデ。しばらくぶりに訪ねた宿で、おいしい食事…。

 2年ぶりのスキー旅行は、言うことなしと思ったのですが、どうも様子が以前と違う。

 

 この違和感は何だろうか。

 滑り始めてすぐわかりました。

 周囲から英語、中国語、理解できないあちこちの国の言葉がリフト乗り場から、ゲレンデ、食堂から聞こえてきます。7、8割が外国の人でした。

 

 北海道など各地で、訪日客の増加と外国人経営者も増えていると聞いてきました。

 正月訪ねた東京・浅草でも訪日外国人客が圧倒的でした。でも、長野県の山奥のスキー場もここまで来ているとは…。

 帰りのバスでも、終点の長野駅まで、40席ほどの座席で日本人は、自分たち二人の夫婦だけでした。

 

 外国の人が日本を訪ねていろんなことに触れ、理解してくれるのはうれしい。自分たちも住んでいる日本を見直す機会にもなります。でも、スキー、スノボーを楽しんでいる日本人はわずか。多くの外国人たちは半月、一カ月も滞在して楽しんでいる。この差は一体なに?

 

 宿泊した宿の主人が、変わりつつある地域の一端を話してくれました。

 

 訪日の愛好者が増えているだけでなく、地元の人が営んできたホテルや民宿で外国人の買い占めが進み、経営に乗り出している。食料品はじめ宿代などが大きく値上がりし、踏ん張っている日本人経営の宿維持が困難になり、手放す人がさらに増えていくのではないか…と。

 

 帰り道、長年世話になってきた宿は大丈夫?次は経営者が変わっているんじゃないかと、考え込んでしまいました。

 こうした実態を見てくると、政府は〝訪日外国人が増えた、インバウンド歓迎〟と大騒ぎしているけど、それだけでいいの?

 少々複雑な気持ちを抱きながら帰ってきました。