ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記 -107ページ目

ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

大相撲取材歴20うん年!よっちゃんです!

 

 先日、YouTube(ユーチューブ)で力士ののど自慢番組を見ました。

 プロ歌手顔負けの見事な歌いっぷりに聞きほれながら、これなら相撲を辞めた後でも、歌手としてやっていけるんじゃないかと思ったほどでした。

 

  でも、ここまでくるには、きっとそれ相応の時間や投資もしてきたんだろうな。

 それを〝本業〟の相撲につぎ込んでいたら、成績ももうちょっと違っていたのではないか。なんて、ふと思ってしまいました。

 

  力士の余暇の過ごし方はいろいろあるように思われますが、意外に狭い。びんつけ油があたりにぷーんと匂えば、すぐお相撲さんとわかってしまうため、なかなか思うような行動も取れない。そうした制約のなか、部屋にこもって歌いまくれるカラオケに打ち込む力士は少なくないようです。

 

 そんな事情を多少見聞きしてきましたから、固いことを言うつもりはありません。

 

 ただ、力士の現役時間は、10年、15年と、ほんとうに短い。それを相撲以外に費やすのは、ちょっともったいない気もするのです。

 

  69連勝という、いまだ破られていない大記録を残した元横綱双葉山が面白いことを書き残しています。

 若い力士とともにある宴席に招待されたときのこと。みんなが相撲甚句を踊りだすなど陽気に騒いでいるとき、双葉山だけが黙って離れていたそうです。

 

 「どうした、気分でも悪いか」と聞かれた双葉山は、「力士は相撲の稽古さえすればいいと思っていた。踊りは稽古していない。だから踊れないのだ」と答えたそうです(『横綱の品格』)。

 

 相撲を取り巻く環境は、双葉山時代とは比べ物にならないほど変わってきています。

 

 それでも、15歳で相撲界入りし、踊りの稽古もせず、ひたすら相撲に打ち込んできたことが、相撲界に大きな足跡を残す大横綱に成長させていく基盤をつくったのではないか。

 

 たとえ歌が下手でも、横綱、大関に届かなくても、こういう不器用な力士の生き方もカッコいいし、魅力を感じます。

 

 九州場所の番付が発表され、13日から今年最後の本場所が始まります。一番一番に全力を尽くす力士を応援していこうと思っています。

 

 

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