嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見 一郎 (著) | 大学生の読書感想文

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こんにちは、さまーです!

最近ネイルをしていてタイピングが遅いのが悩みです…。

 

さて、今日の本はベストヒット「嫌われる勇気」!アドラー心理学です!

 

 

 

 

昔から、”「気にしない」が上手な人は幸せになれる。”という自論を持っているのですが、

それをわかりやすく分解し説明してくれるのがこの本です。

 

正直、心理学の知識はゼロに近いのですが、この本はとても面白かったです。

というより、怖かったです。

書いてあることと自分の行動を重ねてしまって、まるでお説教されているかのようで。

 

初めに、アドラーは、「すべての悩みは対人関係からきている」という考えをベースとし話を進めます。

そんなことないでしょ~~!?と最初思ってしまいましたが、彼の話はとても説得力があります。

これも心理学なのでしょうか…?汗

 

次に、アドラー心理学は「目的論」という理論で展開されていきます。

彼と共同研究をしていたフロイトは、アドラーとは別の「原因論」を提唱していました。

つまり、目的論は全ての感情や行動はなにかの目的のために生み出され、

原因論は、感情や行動は過去の原因やできごとから生み出されるということです。

 

例えば、恋愛ができないある女性がいるとします。

原因論だと、彼女は昔の恋愛のトラウマ(浮気をされたなど)で恋愛ができない。

目的論だと、また裏切られて自分が傷つくのを避けるために恋愛をしない。

このように、行動が「目的」によって支配されているというのがアドラー心理学です。

 

このように、人は何かと言い訳を作って嫌な現実から目を背けようとしているのだそうです。

「環境のせいで」などと理由をつけ、自分の問題を正当化させようとしたり。

 

私も身に覚えがあります。

「私は一人っ子だから、わがままなの」とずっと思っていましたが、

それは親の育て方や環境などを理由に自分の自己中心的な態度を正当化させようと

していたんですね。そんなことを周りに言いふらしていたと思うと、恥ずかしいです…。笑

 

「嫌われる勇気」

簡単にまとめると、「他人を変えることなんてできないし、誰にでも好かれるなんて無理だから、

せめて嫌われる勇気をもって、自分を変えていこ!」というポジティブな内容です。

 

この人のこういうとこ、なんかやだなぁ、と思うこと、あるじゃないですか。

本人は無意識でやっていることかもしれないですし、指摘したところで他人を変えるのは難しいです。

しかし、自分を変えるなら手っ取り早いです。「気にしない」を頑張ればいいわけです。

 

最初に述べたように、人は「気にしない」が上手なほうが生きやすいのです。

(問題自体は解決していないですがまぁそれくらい気楽に生きたほうが楽だよってコト…笑)

 

ついつい他人の目を気にしてしまうのは、ごく当たり前のことです。アドラーもそう言っています。

「誰かに認められたい」という承認欲求を満たしながら人は生きています。

私もSNSなどで見栄を張ってしまうので、自分のことを言われているようで

読んでいるときドキッとしました…。

 

しかし、アドラーの言っているように、捉え方を変えるだけで物事をいい方向に持って行くことができるのです。

例えば、「劣等感」。SNSを見ていると自分が他人より劣っているように感じることがあります。

でもアドラーは「健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、

『理想の自分』との比較から生まれるものです。」と言いました。

つまり、劣等感こそ、理想に近づく為の努力の燃料(モチベーション)に最適なのです。

 

承認欲求も、捉え方によっては決して悪いことではありません。

誰かに認められたいという気持ちをバネにして、成長していけばいいのです。

「みんなにすごいって言われたいからギターの練習を頑張る」

「モテたいからおしゃれを研究する」

など、承認欲求の活かし方と自分の選択によって、結果が変わってきます。

 

いつも心に留めておきたい、

たまに読み返したくなる一冊でした。

 

ではまた。

さんぱいじゅんぱ。