クリスマスキャロルの続きです。
物語も後半になりました。
〜過去の精霊に魅せられた世界〜
やがてスクルージは鐘の音で目覚めるのです。
部屋を見渡すと煌々と光が放たれています。そこへ真っ白に輝いた過去の精霊が現れたのです。
真っ直ぐ見据えた過去の精霊は言います。
「さあ、あなたの過去のクリスマスをのぞいてみましょう」
すると目の前に少年が佇んでいます。
「あれは…」
「そう子供の頃のあなたよ」
そこへ妹のファンがやってきます。
スクルージは懐かしい光景に目を細めて見入っています。
妹は子供の頃から病弱で長生きはできませんでした。大好きだった妹の姿を思い出し、スクルージは懐かしいクリスマスの日を思い起こすのでした。
やがて場面は変わり、青年時代に過ごしたクリスマスの日が映し出されます。
この頃のスクルージは仲間に囲まれて幸せなクリスマスを過ごしていたのでした。仲間達と過ごしたクリスマスに思わず大はしゃぎで歌って踊ってしまうスクルージがいます。
楽しかった過去のクリスマスを見ることでスクルージは思い出すのでした。
お金と仕事しか楽しみがなくなってしまった今の自分自身の愚かな姿を。
第四章へ続く。