2012年の上海、6月とか7月の記憶です。
私が勤めてた会社は
地下鉄9号線の嘉善路が最寄駅でした。
そのエリア、
他んとこでもそうだったかもしれないですが
夕方6時頃になると、
ゆった〜〜りしたサックスだけの、
いかにも、帰りまーす、という雰囲気の…
ハイ夕方〜仕事やめ〜ご飯だぞ〜
って感じの音楽が流れるんです。
知らない音楽でしたが
帰宅の雰囲気にジャストフィットで、
すごく耳に心地良かった
パソコン見ててこの音楽きこえると、
あー終わりだなーって思う(^^)
夏頃の上海は、
オレンジ色よりちょっと黄色めな夕暮れで、
夕日とはいえ日射しがけっこう暑く、
でも真っ昼間よりはいくらか過ごしやすくて、
6時過ぎてもまだ日が高く明るく、
上海のプラタナスの葉の隙間から
くっきりした木漏れ陽がそそいでて、
田舎から来た感じのおじさんがやってる
大好き生煎包と锅贴の店が開いて、
焼き待ちの人がちらほらいたり、
一匹丸ごと烤鸭の店が
店の外に焼いたやつ吊るし初めて、
麻辣烫店では
女の人がショーケースの具を取ってて、
他の飲食店も店内に人が入り始めてる。
みんなが仕事から開放されて、
ホッ……とした顔になる時間帯でした。
私はというと、終業時間は同じなのに
この季節は早く終わった感じがして
嘉善路と反対側の陕西南路站方面へ歩いて、
これまた大好きな台湾一品茶という店の
芋圆甜品1号冷的花生トッピング付を買って、
近くの公園で食べる。
店員により花生忘れる。くれ、と言う。
15元程度の至福の時間〜
冬が終わってどんどん暖かくなる今は、
こういう、の〜んびりした上海の夏を思い出して、
ああ〜良い記憶だな……と、
自然とにんまりします

ちなみに、38℃とかの
現実もクソ暑い真夏に思い出しても
こんなほっこり気分にはなれなくて(笑)
当時と同じ季節なのに。
今だから、冬が終わる今だから、
思い出すと幸せなのです。
上海の、気分開放夕暮れソング
KENNY G GoingHome